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小嶋 壽 東京都中央区開業  田口 夏紀 歯科医師 小嶋歯科クリニック勤務歯内療法の前に様々な除去について①D r. K O J I M A’ S Vo i c e Vol.36ー機械・器材を知り、うまく使った歯内療法ー「ガッターパーチャの除去」図5  3 D で診ると、近心と遠心根の間に根尖病変がある。図4  いつも違和感があるという主訴で来院。歯根が長く、細いガッターが4本入っている。図6 四つの根管口にガッターが見えている。おそらく根管に細い4本のガッターを入れたのだろう。図8  入り口のエンド三角を少量とるだけで、根管内のガッターは取りやすくなる。図7 最初にT Kロングバーで、入り口のガッターを取りながらエンド三角除去。図9  遠心根管のガッター除去。# 3 0 H 型ファイルをそっと正回転してからませて除去。図2  他医院で根の治療をした方が良いと言われて来院。消毒はX 線に映らない。図1 重苦しくて違和感あり、噛むと痛いという 図3 根尖付近の歯肉が腫れてきて来院。症例。ばい菌はX 線に映らない。 日本の歯科臨床で、歯内療法はそのほとんどが、以前に歯内療法をした後のやり直しの治療ばかりである。当医院でも昨今は通りがかりで、たまたまぶらっと寄ったのはなく、何かで調べてインターネット経由で来院される方が多くなっている。それらは皆、何らかの原因があってやり直しをしてもらいたい、という方ばかりなのである。 昔はいかにも有髄歯の様なⅩ線像で、歯内療法を始めると根管内から「綿」(綿栓)が出てきたものである。さすがに現在ではそのようなものは見られず、ガッターパーチャを使って充填してある。根管充填してある今の画像だけを見る限り、良いように見られる。しかし現実は根尖病変を持っていたり、歯肉に漏孔ができたりしている。 根管充填してあれば良いというものではなく、これはあくまで術後の結果である。根管充塞のことだけでなく、その前に根管形成で根管内にいるばい菌や起炎物質などをいかに充分取り除き洗浄したか、それでも難しいところはどうやって消毒したのか、根管内だけでなく歯冠部も含めた象牙質全体消毒を心掛けたかが問題である。歯内療法治療の現状昨今の歯内療法治療問題点