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Dental Products News215
ガッタパーチャメインポイントNi-Tiスプレッダー REEN4SP(太)システムBコードレスパックMTAフィラペックスシステムBコードレスフィルガッタパーチャポイントアクセサリーシステムBコードレスを活用した根管充填過去20年、歯内療法の分野ではマイクロスコープやNiTiファイル、MTAなど様々な技術革新の波が押し寄せた。結果的に予知性の高い根管治療が可能になり、従来なら抜歯になったはずの多くの歯の保存が可能になった。それらの中から本稿ではシステムBを使用した根管充填法について紹介する。根管充填法はガッタパーチャ(以下GPと略)の加圧方向の違いによってラテラルまたはバーチカルに分類される。ラテラルは長さのコントロールが行いやすく技術的にも容易であるが、マスターポイントとアクセサリーポイントが一塊になりにくく、死腔ができやすい(図2)。一方加熱軟化したGPPathways of the pulp Tenth editionより改変歯種ごとに異なる側枝の発現頻度と位置、根管充填時に考慮すべきと思われる位置を赤枠で囲った。根周囲の温度は10℃以上上昇してはならない。 1)CWCTではセメント-エナメル境から2mm根尖方向、根尖孔から1.5mmの温度変化は平均4.1℃だった(システム B)。加熱軟化したGPを充填するWarm vertical compactionでは10℃以上の上昇が認められた。2)●●●ラテラルからバーチカルへContinuous Wave Compaction Technique の実現橋爪 英城 TEAM東京 橋爪エンドドンティクス デンタルオフィス?東京都中央区開業ラテラルかバーチカルか?表1 上顎永久歯と側枝Continuous Wave Compaction Technique図4●ラテラル:最終拡大サイズのマスターポイントとアクセサリポイントで側方加圧充填を行う。側方加圧は同一方向に行い死腔の発生を防ぐ。●ダウンパック:ヒートプラガーの代わりに④を使用するイメージである。この際、根尖側5mmくらいを残した後(アピカルプラグ)に専用のコンデンサーで垂直加圧する。●根中央部から根管口付近までは⑤で充填(バックフィル)。●アピカルプラグを形成したものより先端径の太いコンデンサーで垂直加圧する。A:側方加圧は必ず同一方向に行う。(①~③使用)B:熱したプラガーで余剰部分を除去する際、残ったGPに熱を伝え軟化させる。C:先端径の小さいコンデンサーで垂直加圧する。根管長が長い歯では根尖付近への加圧が不十分になる可能性がある。図3図1 図2下顎永久歯と側枝発現頻度(%)発現部位(%)歯頸側歯根中央根尖側分岐部3.02.04.04.33.210.48.710.19.1201830111245304934MDMD中切歯側切歯犬歯第一小臼歯第二小臼歯第一大臼歯第二大臼歯12.015.016.016.116.412.210.413.111.685.083.080.078.980.154.457.965.868.3ーーー0.40.323.011.0中切歯側切歯犬歯第一小臼歯第二小臼歯第一大臼歯第二大臼歯発現頻度(%)発現部位(%)歯頸側歯根中央根尖側1.01.004.74.010.710.19.410.19.18.72426301230513648502942MBDBPMBDBP6.08.010.010.316.213.112.311.314.113.311.293.091.090.074.078.258.259.661.365.867.670.0ラテラルA B C1)Sweatman TL et al JOE 27:512,20012)Silver GK et al, Int Endod J 32:287, 1999マスターポイント試適ラテラルダウンパック 根尖から5mm アピカルプラグバックフィル垂直加圧①②③④⑤使用器材