Dental Products News215 page 10/28
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Dental Products News215
チェアサイドビジネス ?「販売」ではなく「処方」するという感覚歯ブラシや歯間ブラシなどの口腔ケアグッズを販売している歯科医院はたくさんあります。しかし、販売に力を入れている歯科医院はそれほど多くないのが事実です。歯科医院で口腔ケアグッズを販売する理由は、患者さんのため、歯科医院の経営のため、中には何となく置いているという歯科医院もあるでしょう。では患者さんのための口腔ケアグッズ販売とは、一体なんでしょうか?本来は「健康な口腔内を患者さんにご提供する」ためです。それぞれの患者さんの口腔内環境に適したグッズをご提案し、その使用方法をきちんと理解しながら継続使用して頂いてこそ、口腔の健康から全身の健康、そして幸せな暮らしに?がるのではないでしょうか。そのためには、やはり「患者さんの口腔内環境に適している」ことが重要であり、それを確実に提案できるのは歯科医院以外に存在しないのです。当社の調べでは、歯ブラシ、歯間ブラシ、歯磨材や洗口液などの口腔ケアグッズ市場は、日本国内で1, 50 0 億円と言われています。その内、歯科医院ルートでの販売はわずか3%、残りの97%は一般店での販売です。使用する歯ブラシがその方の口腔内環境に適していて、使用方法も十分理解していれば良いのですが、自分の好みや感覚で硬い毛の歯ブラシを愛用しているペリオの患者さんがいるのも事実です。日本歯科医師会実施の「歯科医療に関する一般生活者意識調査2014」の調査では、40%以上の方が歯科医院にブラッシング指導を望んでいるというデータもあります。患者さんそれぞれの口腔内環境に適した口腔ケアグッズを提案できる歯科医院と、自分に合ったブラッシング指導を望んでいる患者さん。この両者が歩み寄れない壁は何なのでしょう?一つには、患者さんへの口腔ケアグッズ販売は「商売のようで気が引ける」「医療とは違う」という感覚が歯科医院側にあるようです。しかし大切なことは「患者さんに適した口腔ケアグッズで正しいブラッシング方法を身に付けていただき、健康な口腔内環境を獲得してもらう」ことです。そのためには、患者さんに合った口腔ケアグッズを処方して、患者さんに寄り添ってきちんとした使い方を指導することが重要なのではないでしょうか。歯科医院と患者さんとの壁は、実はあるようでないものなのです。患者さんに少し歩み寄ることで、患者さんからもグッと歩み寄ってもらうことができます。患者さんが歯科医院に来院する理由が、例え最初は痛みからだったとしても、その時こそ「ご自身の歯に関心を持ってもらうためのスタート」であるという想いをもっていれば、それは必ず患者さんにもきっと伝わります。歯科医院で歯磨き指導を受けたことのある7割の患者さんが、歯磨きに対して「自信がない」「正しい知識がない」と感じています。国民アンケート調査DDL /第55 回 国民アンケート調査報告「患者さんの歯みがきに関する行動」より(回答者:1074 人)Q.ハミガキ後、歯の汚れがきちんと落ちていると思いますか?Q.あなたは正しいハミガキの仕方をご存じですか?14%51%31%2% 2%40%29%27%1% 3%●全くそう思わない(3%)●そう思わない(40%)●どちらでもない(29%)●そう思う(27%)●すごくそう思う(1%)●全く知らない(2%)●知らない(14%)●どちらともいえない(51%)●知っている(31%)●とても良く知っている(2%)