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Dental Products News214
D r.K OJIMA’S VoiceVol.35歯内療法を見せよう!10ー機械・器材を知り、うまく使った歯内療法ーイオン導入による「膿」の顔つき小嶋壽東京都中央区開業イオン導入をすると膿が根管内に上がってくる!膿の顔つきは様々膿の出ぐあい根管形成をして、根管内の汚染物根管内にたまっている膿の顔つきこのように膿の出る顔つきの様相は質や悪くなると思われる象牙質の表面を削除し、根尖付近には規格形成をして形を与えてある。いわゆる根管形成が終わったら、あとやることは根管内だけでなく、歯冠部も含めた象牙質全体の消毒である。このイオン導入法をすることによって、次回のアポイントで根管内を覗くと膿が上がっている。には、いかにも膿が出ている、というようなクリーム色のねっとりとドロドロした様相のもの、薄いクリーム色でいかにも水っぽそうな様相のもの、ときには血液が膿の中に混じって、クリーム色の中に赤い色が混ざっていることもある。またたまっている膿が、拍動性に押し寄せてくるものもある。その症例によって様々であるが、膿の出ぐあいも時間の経過によって変化してくる。最初は根管口まで多量に出て肉眼でも見えるくらいの膿が、イオン導入を繰り返し続けて象牙質全体消毒をするうち、膿の上がってくる量が明らかに変わってくるようになり、根尖付近に少量見えるようになる。症例1図1クラウン、メタルコア、根充材を取って歯内療法を始める。図2根管形成が終わり、イオン導入で象牙質全体を消毒すると膿が上がってくる。図3マイクロスコ―プで覗くと、はっきり膿の量や顔つきが解る。症例2図7#11初診時。長いパラレルピンが入っていて根尖病変もある。図8パイオキュアーで象牙質全体消毒した次のアポイントで、排膿を認める。図9違うアポイントで血膿が上がってきた!症例3図13#26頬側遠心根管より排膿あり。根管形成終了後はイオン導入だけを行う。図14根管内で一番排膿の強い根管にステンレスチップを差し込み、イオン導入。図15何回かイオン導入を繰り返した後の、今日のアポイント。テンポラリーを外す。