Dental Products News213 page 9/28
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概要:
Dental Products News213
に優れているTePe社セレクトやコンパクトシリーズ(図3)を使用する。電動歯ブラシでもPCR値を20%前後で維持させるためには補助的清掃用具の使用が不可欠となる。そのため、補助的清掃用具のトレーニングも併せて行う。歯間ブラシは、TePe社のソフト毛歯間ブラシ(図4)などを使用する。再評価時に、検査結果やチャート表、自立度を参考に、患者に合わせたソニッケアーの使用を勧めるようにしている。導入時は、センシティブブラシのスタンダード(図5・6)から使用してもらう。使いこなせるまでの間は、ソニッケアーと手用歯ブラシの併用を行い、適切な操作ができるまでは何度も指導を繰り返し、習得を促すようにしている。PCR値やBOP値を下げ、歯周組織の改善、咀嚼の改善、口臭の減少などの結果が伴ってくると、患者にも自信がつきモチベーションは自然に上がる。そして、継続に繋がるようになる。ソニッケアーは、歯肉に損傷を与えることなく当てるだけで高い清掃効果を発揮し、たとえADLが下がった状態でも、使用場所を選ばず簡単に清潔な口腔内を維持することが可能である。高齢者や有病者の中には、自己管理を行うことが難しい場合も多く、今後は専門家が医療・介護スタッフや家族に十分指導を行うことで、医療や介護現場での使用にも期待がもてる商品である。*1ADL(activities of daily living):日常生活動作*2ITP(Idiopathic Therombocytopenic Purpura):特発性血小板減少性紫斑病図4図5図6TePe社ソフト毛歯間ブラシ。ワイヤーが比較的細く、毛が柔らかいため、大きさに差があるエンブレジャーでも1本で対応可能となる。センシティブブラシスタンダード・コンパクト。歯面や歯肉に優しく、安心して使用できる。プロリザルツブラシより25%柔らかくなっており、ドーム型の表面で歯肉にかかる圧力を抑えた設計となっている。症例276歳男性。脊椎腫瘍・高血圧症・下半身麻痺。抗血栓薬服用中。2009年歯周初期後SPTへ。ソニッケアーの使用開始。症例32010年SPT時。義歯の再作成へ。経過良好。義歯装着後は、野菜などの食物繊維を摂取できるようになり便秘の解消。家族の介護負担軽減へ。2014年SPT時。風呂場での転倒事故で通院ができない時期もあったが、セルフケアが滞ることがなく、経過良好。35歳女性。悪性高血圧症・慢性腎不全・弱視。歯肉増殖誘発性薬剤の服用。TePe社エクストラソフト歯ブラシで実地指導実施。3ヶ月後、降圧薬の変更。歯周初期治療へ。ソニッケアー使用開始。1年後、STP時。降圧薬の変更が繰り返される中、視力障害が進行し、自己評価が十分に行えない状況であるが、現在も口腔衛生良好に維持。