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ルクサコアZーデュアルを日常臨床に取り入れていただいたご感想を伺いました。今のところ、支台築造材料としてルクサコアZーデュアル以外は考えられない。構義徳六本木カマエデンタルオフィス/東京都港区開業先日、日本全国の中学1年生のう蝕歯の平均本数が1本という記事を目にした。予防意識の浸透か食生活の変化なのかは不明だが、明らかに、一昔前に比べてう蝕そのものが減少した。それとともに歯科の分野では、極力歯質を削合しないMIの兆候の広まりに乗じて、‘接着’が飛躍的に研究、開発されさまざまな良質の商品が市場に出回ってきた。従来、深在性のう窩へ裏層目的で使用されていた材料にかわり接着材料が用いられたり、無髄歯の修復に利用されてきたキャストコアから接着可能なファイバーポストコアに変化してきた。しかしながら、同じ接着材料の商品でも流動性が良すぎて成形できない、流動性がある分フィラーの含有が少ないため強度そのものがない、流動性があまり良くないために、積層時に気泡が迷入するなどさまざまな問題点が浮上してきた。そこで、登場したのがルクサコアZーデュアルである。これの特徴は、適度な流動性をもちながら垂れにくいので、複雑な形態への裏層材としても、支台築造材としても気泡が入らず、過不足なく成形できることである。さらに、ジルコニアを含有しているので、天然歯質に近似した切削感で、削りすぎのない、より精度の高い支台歯形成を可能にする。また、近年有限要素解析などで、たわみ過ぎる材料だと、逆に歯根破折のリスクがでてくるとわかってきたので、ジルコニアを含有することで、従来の材料よりもたわみ強さが増すのも魅力的な要素である。今のところ、筆者は支台築造の材料としてこのルクサコアZーデュアル以外は考えられない。ルクサコアZ-デュアル初診時。深在性のカリエスが認められる。カリエス除去と根管治療後。支台築造。極細のチップがあるので、細かいところまで十分レジンを運ぶことができる。流動性をコントロールできるので、直接法でもきれいに築造できる。印象前の状態。気泡がほとんど入らないので、歯肉に炎症が見られない。最終補綴装着。レジンの色も明度の助けになり、セラミックの色の調和を引き出している。