Dental Products News213 page 17/28
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Dental Products News213
MTAフィラペックスの特長?2種類のペースト気泡を混入させるリスクが少ない(図2)。?適度な流動性根管充填時の根管内での流動性は粒子の大きさ、温度に依存している。流動性がありすぎるとシーラーが根尖から周囲組織へと押し出される原因になり、逆に少ないとシーラー層が薄くならないため、緊密な根管充填を得ることが困難になる。本材はISO6876:2001のシーラーが満たすべき流動性を有しており、操作性は非常に優れている(図3~12)。?僅かな硬化膨張MTA同様、硬化時の僅かな膨張により、高い封鎖性が期待できる。また、熱による影響を受けにくいため、今回行った垂直加圧根充コンティニュアスウェーブテクニックに適したシーラーといえよう。但しMTAフィラペックスに直接の熱が加わらないように、150℃以下になるよう留意する必要がある。本材はMTAを主成分に含むペーストBと、メチルシリケートを主成分に含むペーストAを混ぜて使用するため、MTAとレジンの両方の特性を持ったシーラーといえる。根尖最狭窄部の形態が保たれた症例で、垂直加圧根充を行うときには、第一選択となりうるであろう。図4図5図6マスターポイント全周に塗布。根管形成終了後、最終洗浄、根管内を乾燥させる。マスターポイントの根管内への挿入。図10図11図12初診時デンタル。根管充填終了時。十分な造影性を有している。術後3ヶ月。