Dental Products News211 page 9/28
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概要:
Dental Products News211
シーラーで、2010年に開発され、優れた根管閉塞が実証された製品で、MTAの利点も備えているのに心を動かされる。主な特徴と利点は、1.MTAを配合歯根のセメント質など、新たな組織の形成が期待できる。2.生体適合性炎症反応を生じずに、素早い組織回復が望める。3.高い放射線不透過性X線写真の読影に理想的。4.流動性その稠度は、側枝まで及ぶような流れに調整されている。5.硬化膨張根管の封鎖に優れ、組織液の浸透や細菌の再感染、あるいはその両者を防ぐ。6.カルシウムイオンの放出根尖病変を伴い骨欠損を認める部位など組織の再生を誘導。7.ペースト×ペーストのシステム容易な操作と挿入。8.作業時間適切な作業時間を設定。9.除去が容易ガッタパーチャ併用法再治療の除去は容易であることが挙げられる。MTAフィラペックスは、従来のMTAの要素を兼ね備えペースト/ペーストシステムにより操作がMTA単身より簡単なのは、お薦めポイントである。また、配合されているMTA成分は、水酸化カルシウムより安定性が高く、組織へ持続的にカルシウムイオンを放出し、抗菌作用を発揮するpHを維持する。MTAとサリチレートレジンを配合することで、炎症反応がなく、組織の回復が最大限に高められ、歯の組織の変色も生じないとされている。使用法は、症例により3パターンに分けている。1根管口に塗布する2ペーパーポイントで満たす3NTコンデンサーで送りこむ大きく臨床の場を広げている。図4図5シーラー:M T AフィラペックスラインナップMTAフィラペックスチューブタイプ主訴は、押さえた時の痛みとフィステルが消えない、フィステルを探索、CTで頬舌側を確認する。もう1つのルートを探索、TF#25/06テーパーまで拡大、症状は消失した。また、CTの水平断面も役立っている。MTAフィラペックスシリンジタイプと予後経過の観察図9図10図11<1年後>デンタルX線写真では、長年の感と経験に頼るところが多い、術前とコア試適時回復してきているのはわかる。本症例はどれぐらい骨欠損が回復しているのでしょうか?3D画像で比較してみる。口蓋側に骨欠損の回復が見られる。骨欠損の回復は、行われている。もう少し経過を診る必要性はあるがまずはクリア。図15図16図17近心頬側根の第二根管のように見える。ファイルを入れて確認すると穿孔している。MTAを使用して穿孔部の処置を行った。MTAを活用して穿孔部の処置は扱いやすく、確実な封鎖が行える。その後、通法どおり根充する。※図15左・図17は、動画より抜粋。