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部にはコントラハンドピース等を用いてきたが十分とは言えない結果になることがあった(図3・4)。そこでユリーを用いることにより装置ー歯面のみならず装置ー歯面ー軟組織間の清掃まで行うことができる(図5・6)。コントラハンドピースと比較した場合細部への清掃性、操作性は高く、特にブラケット周囲やワイヤー直下の歯面および歯肉縁部に有用である。患者が感じる様な不快な振動がなくストレスは少ない(図7~10)。また、矯正治療において併用される舌側装置部は軟組織が近接しているため、コントラハンドピース等の使用は難しかったが、ユリーの注水下でのサブソニック振動は、痛みが少なく操作性も高いことから簡便に行える(図11・12)。また、開窓部やインプラントアンカー部においても効果的に応用することができる(図13)。従来除去しづらかったブラケットスロット内に入り込んだ印象材の除去はユリーを用いることにより、ヘッドが小さく多方向からのアプローチが可能なため、より容易となった(図14)。ブラケットなどの口腔内固定装置の存在によりプラークコントロールが困難な状況下において、従来複数の器具を用いてクリーニングを行ってきたが、ユリーの登場により1つのツールで患者、術者共に負担が少なく様々な場面で使用することができる。ユリーの活用の範囲は広く、特に矯正治療中のクリーニングにおいて、非常に有益なものであると考える。図5・6ユリーハンドピースを使用した場合図4平面部においてのプラークは除去できたものの、ブラシが届きにくい部位において清掃不足が認められる。図5ユリーを用いて注水下にて5分間クリーニングし、再度染め出しを行う。図6コントラハンドピースの到達が困難であった部位においても、高い清掃性が認められる。性の比較図8ユリーはコントラハンドピースと比べて容易に到達できる。図9臼歯部装置周りの清掃には頬粘膜や舌による制約を受けやすい。図10ユリーのヘッドの形状とその操作性により、ストレスなく清掃が行える。図13開窓部やインプラントアンカー部への応用図14ブラケットスロット内に入り込んだ印象材の除去図13開窓部やインプラントアンカー部などのデリケートな部位に対し、適切に使用すれば歯肉を傷つけることなく清掃することができる。図14除去しづらい印象材もユリーを用いることで容易に行える。