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患者様の高齢化が急速に進む中、健康維持・増進のためには咀嚼・嚥下は最も大切な生命維持活動であり、特に義歯は歯科にしかできない医療行為です。しかしながら、現在の歯科では時間を多めにとって丁寧に診療することは難しいことであり、総義歯は一般的に歯科医師にとって苦手意識の強いものであると思われます。今回紹介させていただく「ペリモールド」を使用することによって、少しでも簡単に成功率の高い総義歯が製作できる方法をご紹介いたします。図9シリンジに入っているので、辺縁に盛り上げていきやすく、操作時間に余裕があるので口腔外で水を指に付けながら義歯の概形を作り、口腔内に挿入して人差し指で形態を探るように片方ずつメイキングしていきます。図10左右とも同じように辺縁形態をメイキングと、舌側の形態を作っただけで難症例と思われていたケースが「ペリモールド」を使うだけで吸着してしまいました。図11図12-1ここで形態修正。熱可塑性のものでは形態修正ができないので、削って形態修正ができる「ペリモールド」が最適で、カーバイトバーで辺縁を移行的に修正します。同じく頬側も接着剤を塗布して「ペリモールド」でいっぺんに辺縁形態のメイキング。図12-2「ペリモールド」で形態をメイキングすると、削ることができるので過長部を修正して舌小帯部の形態やレトロモラーパットをきちんと覆っていること、辺縁全体が丸みを帯びていること等のチェックが可能で、最初の印象で不足していた部位が明確に確認できる利点があります。