Dental Products News211 page 10/28
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Dental Products News211
ルクサコアZーデュアルを日常臨床に取り入れていただいた操作性に優れ、適度な操作時間を併せ持ち、レジン支台築造に最適だと実感しています。白土徹白土歯科医院/福岡県直方市開業歯冠が大きく崩壊した前歯部の審美修復治療を行う際に、オールセラミックス・クラウンを希望される患者さんが多くなってきた。当院において前歯の補綴物を単冠で修復する場合は、セラミックスの材料としてIPS e.max Pressをレイヤリング法で使用することがほとんどである。IPSe.maxは光透過性の高いセラミックス材料として知られており、補綴物の完成度が支台歯の色調に大きく影響される。そのため、支台築造の材料には歯質の色調に近似した、すべきは、根管内では流動性に優れ、築盛時は垂れにくいという操作性の高さである。また操作時間にゆとりがあるため、術者にとってはストレスフリーな材料である。ジルコニアを含有することで優れた物性を有するため、歯根破折の軽減が期待できたり、エックス線造影性があり、術後の確認が容易であることも本製品の特長であろう。今回、ルクサコアZーデュアルを使用し、前歯の審美修復治療を行った症例を報告する。デュアルキュアタイプの接着性レジンが適している。当院ではルクサコアZ ーデュアルのスマートミックスタイプを2年ほど前から使用している。その使用実感として特筆図1術前の状態1のクラウン形態に問題があり、左右対称でないことが患者さんの主訴であった。図2根管治療、歯根部歯質のブリーチングが終了し、これより支台築造を行っていく。接着性を高めるための歯質処理は必須である。図3付属のエンドチップを用いてルクサコアを根管内に流し込み、直ちにファイバーポストを設置する。ここで一度、光照射を行っておく。図4築造完了後、10分ほど待ってから支台歯形成を行っていく。ジルコニアを含有しているため、天然歯質に近い切削感である。図5エックス線造影性を有するため、処置が確実に行われているか容易に確認できる。図6プロビジョナル・クラウンにて歯肉の調整を行ったところ。1 1の左右対称性が回復されている。図7印象採得時の状態。歯肉圧排はシュアー・コードの#1を用いて、シングルコードで行った。図8 e.maxオールセラミックス・クラウンを装着し、術者・患者さん共に満足できる結果を得ることができた。