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前処理が不要で、強い接着力が期待できるセルフアドヒーシブタイプのレジンセメントはここ数年各メーカーから市場に提供されるようになってきている。このドイツ DMG社製パーマセム 2.0においては、ジルコニアとの相性に優れているとされているのが特徴であろう。近年ジルコニアは、フルクラウンを始め非常に多用されるようになってきているが、その成分、性質上、現状では接着面への前処理の効果が強くは期待できないためにジルコニアとの相性が良いのは1つのプライオリティーであろう。また、パーマセム2 . 0は他のマテリアルに対しても多用途に対応できる。合着力が強い反面、最終硬化を待たずに初期硬化を終えたと同時に余剰セメントを除去することで、補綴物または修復物からは容易にはがれ一塊として余剰セメントを除去することができる。その後最終硬化を待ち、もしわずかに微少な余剰セメントがある場合は、この段階で除去を行うのが良いであろう。パーマセム 2.0はデュアルキュアタイプのため光硬化、経時硬化両者のタイミングで使用できるので臨床状況に合わせた処置に対応できる。図23: クリアランスが少なく接着力に期待しなくてはならない。図24: パーマセム 2.0は金属との相性も良く、接着性に優れている。図25: マージン周囲の余剰セメントは最終硬化を待たずに除去する。症例4:金合金 フルクラウン(FMC)図20: 内面処理を行う。図21: 合着後図22: メタルに対しても非常に強い接着力を持つ。症例3:オールセラミッククラウン(PFM)図30: 根管充填後、歯面を洗浄乾燥させる。図31: パーマセム 2.0を根管内に充填しファイバーポストを挿入し硬化させる。図32: 歯冠部にはレジンコアを築盛する。図33: 支台歯形成後。確実な接着が得られている。症例6:ファイバーコア直接法図26: 根管内を乾燥後、直接パーマセム2.0を注入。図27: 間接法にて作成し前処理を終えたファイバーポスト。図28: 初期硬化後容易に一塊として余剰セメントを除去できる。図29: 支台歯形成後。コアのマージンラインは目立たず密着している。症例5:ファイバーコアセット