Dental Products News207

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概要:
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は施設基準に関わる問題はあるものの、それをクリアすれば良いのです。保険診療がメタルフリーを目指して動き出したことは事実ですから、まずはその取り組みにどう対応するかを考えてみたいと思います。ご承知の通り、施設基準に必要なCAD/CAM装置は互換性が制限されていない(オープンシステム)装置を指しています。具体的には、保険収載された2社以上のレジンブロックに対応できる装置でなくてはならないということです。今回ヨシダから発売されたCAD/CAMシステムの「トロフィー カム」はこの厚生労働省の条件をクリアし、施設基準の承認がとれているシステムです。光学スキャナー『トロフィー3D スキャナ』で模型をスキャニングし、デザインソフト『トロフィー リストア』でデザインの詳細を行い、そのデータをミリングマシン『トロフィー カム』に送り、ブロックを補綴物へと削り上げるものです。すべての機器は、院内に設置することが可能ですが、それぞれのパートをLANで繋ぎ、分散してレイアウトすることも可能となっています。今回の保険給付の条件の中に、間接法による補綴物の作製が謳われていますので、先ずは、患者様から印象した作業模型を準備します。この本印象模型を歯列の全体像がつかめるようにスキャンします。次に対合歯と模型を咬合させ、頬側面をスキャンします。この2つの情報が合成され、わずかな時間で口腔内の状態を再現することができるのです。まるで歯科技工士のワックスアップに似たクラウンがオリジナルデザインとしてトロフィー リストアから提供されます。もちろんコンタクトの位置や大きさであったり、咬頭の位置関係など、詳細な部分の変更も可能です。歯科技工士が作業模型上で数十分かけてワックスアップを修正する行為が画面上でリアルタイムに変化をみてとれるわけです。その実力は大きなポテンシャルを秘めています。百聞は一見にしかず、現物を見て体験してみてください。ミリングはクラウンで10~20分で完了。図12ミリングマシーン トロフィー カム図11補綴物装着時のイメージが、ミリング実施前に確認できる。図10口腔内にセットさせたCAD/CAMクラウン。図15切削すぐの補綴物の表面は滑沢で、研磨のみでも十分な光沢が得られる(写真は切削直後)。図14できあがった補綴物図13トロフィー カムにはもう一つのCAD/CAM方法がある。印象模型を歯科用CTトロフィーで撮影するシステム。図1 6CTで撮影を行うため、縁下マージンなども細部にわたってスキャニングが可能で、しかも術者操作に左右されないことがメリット。図1 7歯科用CT トロフィーパンがスキャナーとしても活用できる。図1 8