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 それでは具体的に、歯種別の根管充填の実際について示していく。1.前歯・下顎小臼歯(単根管) 上顎犬歯のように根管長が25mmを越えるような場合には、REENMA5730のNi-Tiスプレッダーでなければ、根尖部まで到達しない。 そのほかは、拡大号数が大きければ4SPを適宜応用していく。ここで、透明根管模型にて手順を示していく。「A」は、単根管模型で、#50まで根管拡大操作したものである(図2-1)。拡大号数に合わせたメインポイントを選択し、牽引抵抗を確かめておく。この抵抗が得られないようであれば、インスツルメントで再度根管形成し、ポイントを試適する(図2-2,図2-3)。ただ、感染根管治療時に根尖部が破壊されたような場合のみ、メインポイントの先端を0.5mmずつ切除して合わせていくことがある。このときポイントの先が拉げてしまわないようにする必要がある。しかし、これは例外的な処置法であり、基本はポイントの先端形態を変えるべきではない。 根管シーラーは標準稠度とするが、温度・湿度によって、若干の補正を加える。シーラーは予め根管内を満たし、さらにポイント周囲に根管長・根管数に応じた側方加圧根管充填法の要点図2症例1症例2付けて根管内に挿入する。本例では、4SPを挿入し(図2-4)第1選択としてのアクセサリーポイントはJ-XLとした(図2-5)。こののちは、残っている空隙によって用いるスプレッダーを決め、アクセサリーポイントを追加挿入していく(図2-6)。この臨床例を症例1に示す。2.上顎小臼歯 通常、頬舌2根管同時に充填するが、彎曲度の大きい方から、もしくは拡大号数の小さい方から、先に充填していくと、操作に余裕が持てる。相当拡大号数が大きくならない限り、ほぼD11Tの応用となる。臨床応用例を症例2に示す。前歯・下顎小臼歯(単根管)上顎小臼歯図2-1 図2-2 図2-3 図2-4 図2-5 図2-62 術前2 術後1 術前1 術後2 術後2 補綴物装着後54 術前54 術後