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側方加圧根管充填を確実に行うためにその5 ―システム化根管充填の要点;歯種別への対応―森川 公博 会津若松市開業ガッタパーチャポイントの適合性を考察する これまで、4回に亘って髄室開拡から根管充填にいたるまでの術式の要点とシステム化された側方根管充填法の紹介とその根拠について述べてきた1)~4)。 側方加圧根管充填法は、加圧根管充填法として広く応用されているにも関わらず、スプレッダーとアクセサリーポイントのミスマッチという問題を指摘されてきた。これを解決する材料が手に入らなかったことで、アクセサリーポイントの選択は各人の臨床の「長年のカン」によったものであった。 さらに、厳密にはスプレッダーの空隙にアクセサリーポイントを合致させたつもりでも、もともと両者の形態が合っていないため、必然的に死腔が生じる。これをシーラーで埋めていっても、継ぎ接ぎの状態となるにも関わらず、我々も“それで良し”として妥協していたところもあった。 この問題を解決したのが、メタバイオメド社製ガッタパーチャアクセサリーポイントである。すなわち、根管深部まで挿入可能なNi-Tiスプレッダーとスプレッダー挿入後のスペースに合ったメタバイオメド社製ガッタパーチャアクセサリーポイントが発売されたことで、この組み合わせによって、ようやくシステム化された根管充填法が容易に可能となった(図1)。 前回の第4報1)で、スプレッダーの選択と8種類のアクセサリーポイントの組み合わせと共にその使い分けを示した。今回は、診療室での術式を簡略化して自分スタイルのシステム化を確立させていくかについて、その要点を歯種別に具体的に示していきたい。     先の第4報に詳しく述べたことで、繰り返しになるが、本システムは使用するNi-Tiスプレッダーの種類によって、選択するアクセサリーポイントが決まってくる。その組み合わせの一覧表を以下に示した(表1)。ただし、このD11TおよびMA5730に用いるアクセサリーポイントを4SPのスプレッダーで作った圧痕に応用してはならないし、J-M・J-XL・J-LMをD11Tの空隙には使わない。はじめにスプレッダーとアクセサリーポイントの組み合わせ図1表1J-FM( 21mm)J-M (21mm)J-XL( 26mm)第2選択:J-LM( 21mm)J-FS( 17mm)J-S( 15mm)J-FL( 25mm)J-L( 26mm)Ni-TiスプレッダーREEND11T(細)スプレッダーアクセサリーポイント通常の根管長の場合根管が長い場合根管が短い場合Ni-Tiスプレッダー30REENMA5730Ni-TiスプレッダーREEN4SP(太)Ni-Tiスプレッダーと8種類のアクセサリーポイントの関係J-FM(細中)3種類のNi-TiスプレッダーガッタパーチャポイントアクセサリーNi-Tiスプレッダー REEND11T(細)Ni-Tiスプレッダー REEN4SP(太)Ni-Tiスプレッダー30 REENMA5730Ni-TiスプレッダーとアクセサリーポイントJ-S(小)