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用することが一般的である。一般的にモノフィラメントの弱点として撚り糸と比較して、しなやかさに欠けるため縫合しにくく結び目がほどけやすいということが挙げられる。現在、市場に様々なナイロン製縫合糸が出回っているが選択のポイントとしては、①生体親和性が良い(ウィック・エフェクトを 惹起しない)。②細くてもある程度の強度を持つ(ただし 硬すぎると粘膜に刺さり傷をつくる)。③針の刺さりが良い。④簡単に捩れない。⑤結び目が解けにくい。このベアー縫合糸(No.11 ナイロン糸付縫合針 1/2R 17mm)は、細菌の侵入による感染を軽減させている。さきほど挙げたポイントの中で特に重要な針の刺さりは、針先が特殊加工された三角形で鋭く、歯肉貫通部を挫滅させることが少ないと感じる。また、この糸の特徴として長さが75cmと、多く見られる50cm針付き縫合糸より大分長いので、縫合の際の糸の操作性という点ではやや難しいのだが、無歯顎インプラント等の広範囲な外科手術や、複雑な縫合の際に1本で対応することができるのも利点である。切開部の感染を防ぎ、組織の治癒力を阻害することなく早期に回復させるためには組織に極力ダメージを与えず、しっかりと組織を保持できなければならない。また、部位や目的によっても切開や縫合の仕方は異なる。その一つ一つ使い分けられるテクニックと知識を学ぶことが大切だと考えている。Case2:上顎前歯部インプラント症例図10: 術前口腔内写真図11: 歯槽頂切開と最小限の隣在歯の剥離でインプラントの埋入を行った。図12: ベアー糸付縫合針No.11を使用し、単純縫合にて一次閉鎖を行った。Case3:上顎前歯部にエムドゲイン ゲルを用いた再生療法を行った症例図13: 術前口腔内写真図14: デンタルX線写真。2~2 にかけて垂直性骨吸収を認める。図19: 再生療法術直後。歯周組織の安定を待って審美修復処置に移行する。図15: 粘膜骨膜弁剥離時。図18: ベアー糸付縫合針No.11を使用し、垂直マットレス変法(外側マットレス)にて縫合。複雑で緊密な縫合が求められる場合でも1本で対応が可能である。図20: 術後9日抜糸時。結び目の緩みは認められず、治癒も良好である。図21: 抜糸後、CO2レーザー オペレーザーPROを照射。図22: 術後1ヶ月。図16: エムドゲイン ゲルを用いて再生療法を行う。図17: 骨補填材を使用。2 1 1 2456 458 358 434337 437 357 333ポケットデプスRR