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切開部の感染を防ぎ、軟組織を早期に回復させるために。ベアー縫合糸の活用-抜歯・歯周外科・インプラントにおいて-上田 秀朗 うえだ歯科?福岡県北九州市開業縫合糸を大別すると絹糸、ナイロン糸などがあり、また針の形状(三角形や丸型)、針の大きさや糸の太さなど多くの種類があり、臨床においては様々な外科手術によって使い分けていることが多いと思われる。まず、糸の材質であるが、インプラント手術や歯周外科治療などの繊細で創面の確実な一次閉鎖が要求される場合には、絹糸は細菌や体液が縫合糸に沿って手術創に運ばれ内部の治癒が遅れる、ウィック・エフェクトと呼ばれる現象を起こすことが懸念されるため、モノフィラメントのナイロン製縫合糸を使図1: ベアー歯科用糸付縫合針図2: 術前口腔内写真図3: 54 間に過剰歯を認める。Case1:埋伏過剰歯抜歯症例青11 ナイロンモノフィラメントナイロン糸付縫合針1/2R 17㎜No. 針の形態糸の号数針の長さ針の湾曲針の種類糸の長さ糸の種類5-0 17㎜ 1/2 ▼ 750㎜ 図5: CTシュミレーションとおりに埋伏過剰歯を確認。図6: 術前のイメージ、手順で埋伏過剰歯を分割し抜歯を行った。図7: ベアー糸付縫合針No.11(5-0ナイロン糸)を使用し、単純縫合にて縫合。緩むことがなくしっかりとした縫合ができる。図9: 術後1週間後抜糸時。プラークの付着が少なく、また結び目も緩んでいない。図8: 術後確認のレントゲン写真。図4: ファインキューブによる3次元的な状態確認。