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MIマイクロバーシリーズ(CR用)咬合面形態修正用バー(BA-1LRfff)の活用岡口 守雄 辺見 浩一 岡口歯科クリニック?東京都千代田区開業MIコンセプトに基づく低侵襲な歯科治療コンポジットレジン修復や、セラミック修復の咬合調整にはどのようなバーをお使いでしょうか?臼歯の咬合面に多数の接触点を設け、偏心運動時の干渉を取り除くには繊細な手技が必要とされる。このような咬合調整に使うバーは、径が大きくては細かな調整をすることは困難である。今回紹介するM Iマイクロバー シリーズの咬合面形態修正用バーBA-1LRfffは、咬合面の形態修正、咬合調整に最適な形態をしているバーである。BA-1LRfffは、MIマイクロバーシリーズのなかで最小のバーで、全長は20mm、刃部全長は2.1mmで咬合調整時に取り回しの良い設計となっている。刃部の最大径は1.0mmで、先端は丸みを帯びたラグビーボール状の形態をしている。先端は半円状で、先端から側面にかけてなだらかな湾曲を描いているため先端であっても、側面であっても、どのような面でも同じように切削が可能である。そのためバーの挿入角度をあまり気にせず使用することができ、臼歯部咬合面などの咬合調整がしやすい。本誌2013年12月号(DPN203号)で紹介した、MIマイクロバーシリーズのK-17fffは今回のB A - 1 L Rfffと形状が似ているが、K-17fffは、先端が小さく尖っており、側面に大きなアールがついているため平滑な面を作るときに適している。一方でBA-1LRfffは側面のアールが小さいため、先端においても側面において図1MIマイクロバー(CR用)の形態修正用バー(30万回転以下で使用)。図2-1症例1:上顎左側第一大臼歯メタルセラミッククラウンの咬合調整。マイクロスコープの拡大視野下でピンポイントの精密な切削が可能である。このように多数の接触点が均一の圧力で接触することが望ましい。接触圧はやや強めにしておいて最終研磨を行う。図2-2B A - 1 L Rfffにてまず、咬頭嵌合位での咬合の高さを調整する。図2-4咬合接触が同じ強さになったら、ここから接触点を小さくし、側方運動時の干渉を除去する。図2-5 図2-6 図2-7最終研磨終了時。図3-1BA-1LRfffを用いて辺緑隆線部の咬合調整を行う。側面のアールの部分で、辺縁隆線のゆるやかなカーブを付与していく。図3-2 図3-3症例2:下顎右側第一大臼歯遠心隣接面にカリエスがあり、コンポジットレジンによって修復。辺縁隆線の形態を回復した。図3-4最終研磨修終了時。図2-3ラグビーボールの形状でピンポイントに咬合接触が強い部位だけを切削することができる。BA-1LRfff全長:20mm(実寸大)も咬合面の調整がし易い形状になっている。さらに、咬合面の凹状の形態を形成する時や、対合歯が噛みこんできて凹状の形態を作らなければいけないような時に、今回紹介する先端の小さいバーが非常に有効となる。また、コンポジットレジンや、セラミッククラウンなどの咬合調整時に粗いバーを使い、最終研磨まで行うと咬合接触点が失われてしまう可能性がある。BA-1LRfffは、ダイヤモンド粒子がfffのファインカットで非常に粒形が小さいため、咬合面に残る傷が非常に少なく、その後の研磨のステップが容易になる。咬合調整や、咬合面形態修正などの臨床に是非使って頂きたいバーである。BA-1LRfff(最大球径:1.0mm)K-17fff(最大球径:1.2mm)