Dental Products News206

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症例報告上唇小帯および舌小帯切除ヤー等の器具により褥瘡ができた場合の蒸散処置などがあるが、現在当院で、最も効果的に使用しているのは、歯肉の形態修正である。第一小臼歯を抜歯して歯牙移動すると、犬歯と第二小臼歯が接触するようになるわけだが、その時、本来あった第一小臼歯の歯肉が余ってしまい、俗な例えをすれば、歯間部歯肉がお尻のように盛り上がってしまうことが多々ある。その時に、プリセット2の蒸散(3.0W、SP1、REP)を使い、無麻酔下でレーザー照射を行うと数回で自然な歯肉の形態になる。数回の照射で効果が出るので、短期間に形態修正が可能なのだが、矯正治療のための来院が月に1回であるので、実際には良い結果を得るために数ヶ月を要している。はじめに、2症例提示する(図2~図11)。動的処置終了直後からの症例である。矯正治療により、犬歯と第二小臼歯が接触するようになったが、歯肉がお尻のように盛り上がっている。そこで、プリセットされている蒸散を選択し、無麻酔下でヘッドを歯肉から5mm程度離し、移動させながら一回に30秒間程度照射している。これを月一度の矯正治療時に行い、2ヶ月後が図7および図11である。その他の症例として、上唇小帯切除・舌小帯切除などがあるのだが、小帯切除に関しては、先に述べた歯肉の形態修正と違い、麻酔下で行うことになる。しかし、麻酔自体も痛くない箇所であり、術中の出血もなく処置は短時間で終了し、縫合も不要で術後疼痛もない。これらについては、誌面の都合上、図とキャプションのみで報告する。図12 図13症例3:上唇小帯切除の症例である。正中部まで小プリセットは1(2.0W)切開を選択している。帯が入り込んでいる。図14グリーンのガイド光を目安にヘッドを移動させ切開を行っていく。図16創面全体に蒸散処置を行う。図15プリセット2の蒸散を選択する。図17手術終了時の状態。出血もなく、処置は短時間で終了する。図19症例4:舌小帯切除の症例である。矯正装置に舌小帯が傷ついてしまうので、処置を行うことにした。図18翌日の状態である。縫合は不要で、術後の痛みもない。図20上唇小帯切除と同じで、プリセット1の切開を選択する。図21術直後の状態である。麻酔下の処置であるが、出血もなく術後の痛みも発生しない。上唇小帯切除・舌小帯切除