Dental Products News206

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患者さんの高齢化が進むに当たり、口腔健康維持の役割は重要である。多数歯欠損では長期使用により、補綴物の破損や維持装置・歯牙の欠損による補綴装置の修理、再処置が必要となることが多くなる。特に義歯などは維持装置や残存歯牙の欠損で使用に著しい障害を起こすことも多く経験する。最終的な処置を完結するまでは長期的な時間を必要とする場合に現状の装置を有効に活用し、患者の口腔環境を保全しなくてはならないことも多い。そこでチェアーサイドで簡便に使用できる材料が必要とされる。症例2 コーヌスデンチャー内冠にレジンを用いたケースの修理に。本ケースは長期にコーヌス義歯使用の患者さんであったが、支台装置の歯牙の脱落及び義歯の破損で来院された。当日においては、簡易的な処置にて現在使用の義歯を修理し、それと同時に現状の支台装置を利用した義歯の製作とした。 コーヌス支台装置内冠上にて治療用オーバーデンチャー製作のための印象を採得し、レジン床にて義歯を製作した。通常の加熱重合レジンは、重合収縮が大きく、このようなコーヌスクラウン内冠には適合しないために、その部分をバーなどでスペース確保し、リプロライナーリベース用レジンにコーヌス内冠と適合するようにフィッティングさせた。この時完全硬化まで待つと取り外し困難となるために注意が必要となり、このリベース材は硬化時間が比較的長く、重合収縮も小さいことからこのような症例にも対応でき大変便利である。また硬化後の硬度も高く研磨もしやすく、長期使用にも変色や剥離などが少ないように思われる。図14コーヌス内冠と適合をさせるためと、義歯床の適合のためにリプロライナーリベース用レジンにてリベースを行う。図15研磨。完成したコーヌス内冠に維持を求めたオーバーデンチャー。図12リプロライナー本症例に使用した重合収縮の少ないリベース材料 リプロライナー。図13図16余剰部分を削除し、ソフトコートにより研磨部の光沢を得る。図10 図11完成したレジン床義歯。使用できるコーヌス内冠コーヌス支台装置の歯牙の脱離で既存の義歯を利用し、オーバーデンチャーの設計とした。  が使用できない状態となった。