Dental Products News205

Dental Products News205 page 9/28

電子ブックを開く

このページは Dental Products News205 の電子ブックに掲載されている9ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
Dental Products News205

使うと便利!アイオノジットベースライナー裏装材・小児の充填材・仮封材とさまざまな臨床に活用しています。刀根功刀根歯科医院?宮城県宮城郡開業ドイツDMG社の『アイオノジットベースライナー』は1994年発売以来、約20年にわたって当院で愛用している材料です。その理由として、臨床での応用範囲が広いこと、ダイレクトシリンジでそのまま填入できること、練和の時間や材料の無駄・テクニカルエラーが少ないこと、さらに光重合の特徴である操作性の良さ等が挙げられます。今回、当院での『アイオノジットベースライナー』の代表的な活用法をご紹介したいと思います。有髄歯の裏装材としてグラスアイオノマーは生体への親和性が良いものの操作性が今一つで、それに対しコンポジットレジンは光重合で操作性が高いものの、有髄歯の裏装としては不十分で疼痛等が懸念され、どちらも一長一短の材料でした。発売当初より『アイオノジットベースライナー』は、グラスアイオノマーとコンポジットレジンの両方の特性を持つため、生体親和性に優れ、操作性が高いという臨床家には画期的な製品でした。それは現在も変わらず、約20年後の臨床成績として当時アイオノジットベースライナーで裏装したインレーは現在も有髄歯として保たれていることを診ると、その安定性に信頼感がさらに増しています。乳歯の充填材として前述した特性に加え、形態修正・研磨が可能であるため乳歯の窩洞には充填材料として活用しています。唾液の分泌量が多く、チェアタイムを極力短縮したい小児の治療にはダイレクトシリンジで操作性が高いことが有効です。ウォーキングブリーチの仮封材としてウォーキングブリーチの仮封材の要件として下記が挙げられます。まず発泡するまでの短時間に仮封をしなければならないこと、仮封材に気泡が入ってしまうとそこから薬剤が漏洩してしまうため、緊密であること、咬合圧に耐えられるだけの強度が必要なこと。これらの条件をすべて満たしているのが『アイオノジットベースライナー』です。図1図2-1図2-2図2-3アイオノジットベースライナー。グラスアイオノマ-とコンポジットレジンの特性を持つ。症例1:6隣接面カリエス齲蝕除去後、アイオノジットで裏装。コンポジットレジンで充填後。図3-1図3-2図3-3図4症例2:7隣接面の2次カリエスのため、メタルインレーを除去。アイオノジットで裏装後。形成後、ハイブリッドレジンインレーをセット。症例3:D齲蝕除去後、アイオノジットで充填。図5-1図5-2図5-3症例4:2ウォーキングブリーチ。口蓋側のレジンを除去。過酸化水素と過ホウ酸ナトリウムを練和し填入。アイオノジットで仮封。