Dental Products News205

Dental Products News205 page 4/28

電子ブックを開く

このページは Dental Products News205 の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
Dental Products News205

レジンコア材の活用効果的なルクサコアZ -デュアルの使用法林美穂歯科・林美穂医院/福岡県福岡市開業近年、歯科におけるマテリアルの進化は目覚ましく、審美治療のニーズが高まるとともに、時代はメタルからメタルフリーへと変化してきた。審美領域においてポーセレン焼付鋳造冠が主に用いられていた頃には、支台築造の主役はメタルであったが、オールセラミッククラウンの到来、セラミック材料の進化とともに支台築造の主役はファイバーポストやレジンコアへとシフトしてきた。それらを用いるにあたり、レジンコア材のメリット、デメリットを把握しておく必要がある。コア材の強度や特徴は各メーカーによってやや異なるが、ファイバーコアであって◎一般的に言われているレジンコアのメリット1審美性に優れている。(入射光を透過)2歯質や歯肉の変色を起こしにくい。3歯質の削除量を少なくすることができる。4メタルに比べ弾性係数が低いため、歯根破折を起こしにくい。5確実な接着操作により歯質とコア材との一体化が図れやすい。6メタルに比べコストパフォーマンスが良い。もメタルコアと同様にフェルールの確保や歯面の徹底的な清掃などは必須である。筆者は日々の臨床において様々なコア材を使用した結果、ジルコニア含有により強度を有し歯冠形成時の切削感が歯質に近似していること、直接法時の操作◎一般的に言われているレジンコアのデメリット1接着操作に左右される。(確実な根管壁の清掃)2コア材の中に気泡が入りやすい。3歯冠形成時、メタルや歯質より軟らかいため注意が必要である。4直接法の場合、形態賦形が難しいことが多い。5根管治療時のコア材の除去に注意を要する。(歯質の色と類似しているため)性において、適度なフローを有することなどから、デメリットが少ないと感じたドイツDMG社のルクサコアZ-デュアルを用いている。今回は、その使用法と有効性について症例を通じ供覧いただきたい。CASE1初診:2013年1月33歳女性図1図2図3ルクサコアZ-デュアルは、ジルコニア含有により、切削感が歯質に近似し、適度なフローを有するため直接法時の操作性において優れていると実感する。図4初診時。前歯部審美障害を主訴に来院。図5・6直接法によりルクサコアZ -デュアルにてファイバーコアを築盛。オールセラミッククラウンにて歯冠修復を行う。メタルを用いた修復と異なり、歯肉との色の調和も自然である。術前のスマイル写真。術後のスマイル写真。