Dental Products News205

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効率的に歯内療法を行うためにエンドベンダーの活用寺内吉継医療法人社団インテリデントCT&米国式根管治療センター?神奈川県大和市開業このエンドベンダー(図1)は約20年前にStephen Buchanan先生によって考案されている器具である。すでに特許が切れているものだが、いまだに世界中で使われ売れ続けているロングセラーの歯内療法器具でもある。また一度手に入れれば、矯正用のプライヤーと同じように頑丈で消耗するものではないので、破損しない限り一生使い続けることができる。目的は名前の通りエンド用の根管形成用器具にプレカーブを与えるためのプライヤーである。しかもファイルを極度に変形させることなく適度にプレカーブを与えることができる。なぜファイルにプレカーブを付ける必要があるのか。プレカーブを必要とするケースはレッジ根管のバイパス形成時、強度の湾曲根管のGlide Path形成時である。これらのケースを攻略するには非常に古典的なやり方ではあるがファイルに「適度なプレカーブ」を付与する以外ないのが現状である。この「適度なプレカーブ」とはファイルの先端から1~2mmのところに予めカーブ(湾曲)を与えることである。ファイルの先端部がガイドとなり根管内で進む方向が決まる。図1図2図3→エンドベンダー全体図エンドベンダーの先端部の正面観エンドベンダーの先端部の側面観図7図8図9a b c dエンドベンダーを用いてNi-Tiファイルにプレカーブを付与しているところ。プレカーブが付与されたNi-Tiファイル。図9a:レッジ根管内で「くの字」に折れ曲げたファイルを根尖方向にむけた状態。図9b:ファイルを根尖方向に押して「Vの字」に折れ曲がると抵抗感が突如なくなる。図9c:滑らかなプレカーブが付与されたファイルを根尖方向に向けた状態。図9d:ファイルが根尖方向に進まなかった場合はスプリングのようにたわんだ感覚が手指に伝わる。