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患者さんにソニッケアーをおすすめする理由今麻樹子歯科衛生士?神奈川県川崎市日髙歯科クリニック(院長日髙豊彦先生)勤務近年、市場では様々な音波ブラシが販売されています。各メーカーは、様々な機能を開発し商品化しており、私たちはそれらを把握したうえで患者さんに提供していかなくてはいけません。私自身、費用の面から全てとはいきませんが、様々なメーカーの音波ブラシを1ヶ月ほど体験してみましたが、他の商品に比べ、ソニッケアーがプラークの除去効果(図1)、また歯肉への高い健康促進力(図2・図3)がとても良いと実感し、患者さんをはじめ皆様にお勧めをしています。図4の患者さんは脳梗塞を患ってしまい、抗血小板薬であるバイアスピリンや骨粗鬆症のフォサマックなどを服用されているため、積極的な治療はせずプロフェッショナル・ケアによる経過観察になった方です。SPTに移行するためにはプラークコントロールを向上していく必要がありました。この患者さんは後遺症でまだ上手く手を動かすことが難しかったため、ソニッケアーをお勧めし使って頂くことになりましたが、炎症が強かったため、始めはセンシティブブラシヘッドにて対応していくことになりました(図5)。図6は使用から一ヶ月後になります。歯肉の状態が比較的安定してきたため、ブラシをダイヤモンドクリーンブラシに変更し、隣接面のプラーク付着が多いことからエアーフロスも取り入れることにしました(図7)。図8はさらに3ヶ月後になります。全体的に歯肉が引き締まり安定してきたのでSPTに移行し、コントロールしていくことになりました。ご周知の通り、プロフェッショナル・ケアだけではなく、患者さん自身によるセルフケアが確立されなければ歯肉炎、歯周炎は治りません。私が診療するにあたって日々痛感することは、患者さんのセルフケアの質を向上させることの難しさです。私は患者さんの限界が見えた時に何度もソニッケアーに頼ってきました。そして、今回のケースのように助けられてきました。皆様の患者さんにもなかなかセルフケアのコントロールが上手くいかない方がいらっしゃいましたら、ソニッケアーをお勧めしてください。きっと思っている以上に歯肉への効果が実感できると思います。図1超高速振動図2ベースラインからの歯肉炎減少の割合図3ベースラインからの歯肉出血箇所減少の割合幅広い振幅音波水流図4ブラシヘッド部の高速振動と幅広い振幅運動によって「音波水流」を発生。この音波水流が毛先の届きにくい部位のプラークを除去する。図5手用歯ブラシの使用と比較した歯肉炎減少の割合。Milleman L,Milleman J,Putt M,Delaurenti M,Souza S,Jenkins W,Strate J,Date on file,2011図6手用歯ブラシと比較した歯肉出血箇所減少の割合。図2とともに、音波による歯周組織への活性化作用による歯肉の健康促進効果がみられる。Milleman L,Milleman J,Putt M,Delaurenti M,Souza S,Jenkins W,Strate J,Date on file,2011ソニッケアー使用前。クリーニング直後のためプラークの付着などは見られないが、全顎的にプラークコントロールが不良で歯肉の腫脹や発赤、出血が起きている。従来のプロザルツブラシより25%柔らかくなっており、ドーム型の表面で歯や歯肉にかかる圧力を抑えた設計となっている。ソニッケアー使用から一ヶ月後。少しずつだがプラークコントロールが良くなってきているのが見られる。図7図8加圧による空気と水滴により時速70キロの水流で歯間をクリーニング、ソニッケアーと併用することで多くの隣接面プラークを除去する。エアーフロスを取り入れてから3ヶ月後、ソニッケアー使用から4ヶ月後。下顎前歯部には患者さんのご希望により抜歯などせずに残根状態であるため発赤が残るが、全体的に歯肉が引き締まり出血もなく安定した良い状態を築けている。