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図2図3図4バータイプインプラント埋入後5年経過、定期検診は1年間のブランク有り。下顎は天然歯である。フラビーガム様症状があり、原因は咬合力と細菌感染によるものと考えられる。さらに下顎の突き上げによる咬合力が強いために正中からバーが破折していた。図2 5図3 6図47X線画像診断による骨吸収は無く、臨床症状としての排膿や痛みは無い。インプラント周囲粘膜炎と診断する。フラビーガム様症状が全体的に著しく粘膜上皮の増殖によるバーの圧痕が見られる。金合金によるプラークの集積は顕著であり、インプラント周囲炎の大きな原因と思われる。図2 8図39図10 4バーを除去し、ソニッケアーによるプラークコントロールを徹底した後、オペレーザーで3W S Pモードでフラビーガム様粘膜上皮を蒸散し切除する。オペレーザーで全体的に歯肉を蒸散させ、なるべくフラットな面とする。アバットメント周囲はフィクスチャーにレーザーが当たらないように十分な注意が必要である。ポイントとしてインプラント歯頸ラインは低ワット(1W以下CW)で行う。周囲歯肉の蒸散のみで除去後、炭化層を除去するためにSUSブラシと3%H2O2、生理食塩水で洗浄する。図11 2図12 3図13 4約3週後、インプラント周囲粘膜炎が安定してきたのでバータイプからロケータータイプへと変更する。セットされた上顎4本のロケーターオーバーデンチャー脱着も簡単であり、ストレスも無く取り外せる。予想以上の咬合力には脱離する利点がある。定期的に3ヶ月検診に来院している。バータイプと比較するとメインテナンスも楽であり安定した状態が続いている。原因1咬合力2細菌感染オーバーロードカンチレバー歯周病原因菌好気性菌PG菌/Aa菌インプラント周囲粘膜炎細菌G-嫌気性菌インプラント周囲粘膜炎症状スピロヘータないあり痛み排膿骨吸収BOP発赤限局した疾患腫脹▲