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インプラント周囲組織への対応インプラント周囲粘膜炎・周囲炎、当院のガイドラインPart 1皆川仁皆川総合歯科クリニック/東京都羽村市開業インプラント周囲組織の炎症を考える時、2つに大きく分類される。インプラント周囲粘膜炎歯肉周囲に炎症が波及し、骨吸収があるも違和感は無い状態。そして予防的処置やメインテナンスとしてピュリフレッシュを使用してもらう。当院ではイとインプラント周囲炎である。これら2つの炎●第3段階確立期ンプラント患者はほとんどこのピュリフレッ症の根本原因は咬合力と細菌感染である。臨床症状があり骨吸収、排膿、出血等シュ1(ウノティーウォッシュ)、2(ドスリカルインプラントは承知の通り自己免疫機能はながあるも動揺はなし。ケア)、3(トレスソニックジェル)のセットでのく上皮付着様式、ファイバー付着様式、歯根●第4段階末期使用を推薦している。周囲粘膜炎の治療方膜付着様式が天然歯とは異なる。さらに血液供給が少なく付着粘膜も少ないことから再生力は劣り、いったん細菌感染しても見極めが困難となる。それゆえプラークによる炎症性組織破壊が起こると歯周病以上に早い進行となる。これがインプラント周囲粘膜炎・周囲炎の一番の特徴と言える。進行段階は初期、進行期、確立期、末期(撤去期)の4つのステージに分かれる。●第1段階初期骨吸収が無く歯肉に限局した炎症であり違和感が無いこと。●第2段階進行期骨吸収が大きく動揺もある。進行期であるインプラント周囲粘膜炎から考えてみよう。インプラント周囲粘膜炎の特徴は、下図に示した(原因・細菌・特徴はMind Mapに図示した)。まずバイオフィルムを除去し、口腔清掃環境を徹底させることが重要である。インプラント周囲粘膜炎等の疾患にかかる患者さんにはソニッケアー等を推薦している。さらにステイン、沈着物の除去のために歯面清掃器クイックジェットMを用いての清掃を行い、インプラント周囲の歯周環境を整えることが重要だと思う。法としては表面感染除去のみの保存的治療方法(クローズドデブライドメント)が推奨されよう。これは非外科的な機械的治療でありノンサージカルセラピーと言われる。CO2レーザーを用いて周囲組織、またはポケット内を蒸散させる。そしてチタン製のノーデントインプラントスケーラーを用いてのクローズドデブライドメントを行い、その後SUSブラシを用いて余剰炭化層を除去する。3%H2O2(過酸化水素水)を約1分間塗布し生理食塩水洗浄する。次回は、インプラント周囲炎における当院のガイドラインを紹介する。図1インプラント周囲粘膜炎の特長Mind MapバイオフィルムステインソニッケアークイックジェットM+グリシンパウダーのQパウダー沈着物除去適切な口腔清掃1.ウノティーウォッシュピュリフレッシュ表面感染除去ノンサージカルセラピー2.ドスリカルケア3.トレスソニックジェルインプラントスケーラ-オペレーザークローズドデブライドメントSUSブラシ