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歯周治療成功の鍵加藤典歯科衛生士?東京都千代田区スウェーデンデンタルセンター(院長弘岡秀明先生)勤務セルフケアの確立歯周治療の成功のためには、高いプラークコントロールレベルの維持が必要です。歯ブラシ使用開始前に、患者さんに正しくモチベーション(情報提供)を行い、プラークコントロールの必要性を理解した後、ブラッシング指導をします。しかし、患者さんの中には、何度もブラッシング指導を繰り返しても、プラークコントロールが改善されない場合があります。理解ができていても、手技が伴わないケースでは、患者さんへの音波ブラシの導入は効果的です。ブラッシングのポイント歯周治療を開始する患者さんは、歯肉辺縁部と歯間部のプラークコントロールを十分行う必要があります。症例1では、手用歯ブラシと歯間ブラシを併用して、1日3回図1(1回の所用時間15分)のセルフケアを行っていました。染め出後、歯肉辺縁と歯間部にプラークが残っているのが確認できます(図1・2)。この状態では、SRPや歯周外科処置を行っても良好な予後は得られず、疾病の再発は高まります。手用歯ブラシから歯間部の除去率が高いフレックスケアープラチナ(インターケアーブラシ使用)を導入し、さらに歯間ブラシも併用しました(図3)。それにより歯肉辺縁部と歯間部のセルフケアは短時間で十分清掃できるようになりました(図4)。ブラッシングの注意点ブラッシングの目的は、縁上プラークの除去にあります。歯ブラシを適切に用いないと外傷により歯肉退縮を生じます。症例2では、患者さんは、スリーインサイザーで矯正処置図2図3を行っています(図5)。手用歯ブラシと歯間ブラシを併用して、1日3回(そのうち1回は所用時間30分)のセルフケアをしていました。染め出し後、わずかに隣接面にプラークの付着と歯肉縁上の歯石、歯肉退縮が確認できます(図6)。この症例では、歯肉にダメージをあたえずブラッシングする必要があります。フレックスケアープラチナは、新しく過圧防止センサーが搭載され、歯と歯肉への圧力を感知し、ハンドルに振動を伝え歯ブラシによる外傷を防ぎます。9通りのモードの組み合わせにより、患者さんの状態に併せてより細かい選択が可能です(図7・8)。両症例ともに、治療後も継続的にモチベーションを行い、セルフケアを確立・維持していくことで良好な歯周組織を維持しています(図9)。症例1:右側臼歯部、初期治療終了時のレントゲン写真。染め出し後の口腔内写真。セルフケアしたにもかかわらず、歯肉辺縁と隣接面に磨き残しが確認できる。フレックスケアープラチナ(インターケアーブラシ使用)を導入。歯間ブラシも併用。図4図5図6セルフケアが確立され、術後高いプラークコントロールレベルが維持されている。症例2:下顎前歯部の口腔内写真。歯周治療後矯正治療を受けている。十分なセルフケアをおこなっていたが、歯肉縁上の歯石と歯肉退縮が認められる。図7パワー高中低図8図9モードクリーンホワイトガムケア9通りの組み合わせが可能カスタマイズブラッシングシステム歯と歯肉に優しいフレックスケアープラチナを導入。継続したセルフケアとSPTで歯周組織の安定は維持されている。