Dental Products News203

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図15根管充?図16CT画像図17ロータリーファイルの交換時期根管充塞が終了。近心根は頬側と舌側根管が癒合している。遠心根は頬側と舌側に2根管ある。ファイルの破折には特に気を配る。ファイルボックスにはそれぞれのサイズの見本(未使用のファイル)を常に備え、使用後にマイクロスコープや拡大鏡で見て比べてみる。ラジアルランドを持つK3XFファイルは、TFファイルに比べて柔軟性は劣るが強度がある。刃こぼれがあるとそこから折れる可能性が高くなるので、見つけたら回数にかかわらず交換している(左が未使用のファイルで右が7回使用したファイル)。図18図19プレパレ-ション時の注意点(マージンの形態はショルダーベベルで行っている)術前・術後の比較プレパレーションはクラウンの安定と着脱方向を規制するためにグルーブを付与している。図20根充してから3ヶ月後のCT画像(平成25年8月12日)図21術前図22術後歯内療法を終了してまだ間もないが、初診時と比べて少しずつ遠心舌側根の周りから歯槽骨が再生されてきているのがわかる(トロフィーパンプラス3Dで撮影)。歯内療法の原則はShaping、Cleaning、Packingであり、根管内を無菌化して緊密に根管充塞することで原因要素を断ち、病変の治癒をはかる。よって根管形成→根管洗浄→象牙質全体消毒→根管充塞は一環としたものである。ニッケルチタン製のロータリーファイルを取り入れることにより、湾曲した根管であってもこの一連の操作でシンプルに根管形成ができる。その結果、根管内象牙質の洗浄・消毒が効率的になり、根管充塞もスムーズになる。歯内療法の術式の向上を実感している。