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低侵襲治療の今後を考える予防歯科時代の低侵襲治療の実践(小児歯科編)荒川義浩ひろ歯科/大阪府摂津市開業症例17歳2ヶ月:男子DE間隣接面齲蝕予防歯科臨床では、定期的に患者さんの経過を診ることができるため、Dは半年ほどで永久歯と交換することを考慮し、あえてD遠心の齲蝕は処置せず、より低侵襲にEのみの処置で管理していくことも可能である。しかしそのためには、E近心の修復処置を確実に行なわなければならない。まず圧入した食片を探針で無理に取ろうとすると出血することがあるので、食片を取らずにそのまま、ミニヘッドのエアタービンにて齲窩の開拡後、食片を除去し浸潤麻酔下、1W CWオペレーザーミラーテクニックで乳頭部歯肉を蒸散、もう一度エキスカ等で軟化象牙質をラフに図1図2取り除く。その後、次亜塩素酸ナトリウムでケミカルサージェリーを行い0.5W SP1 10/1000repミラーテクニックにて窩洞を乾燥させると縁下のフリーエナメルが明確化される。乳歯齲蝕においては、象牙質面の接着はあまり期待せず、このフリーエナメルにフロアブルレジンをしっかりと接着させることが脱離を防ぐポイントとなる。DE間にメタルマトリックスを歯面に合わせ挿入、まず窩洞下部にファインフローを注入後光重合、適度な粘稠性があるためマトリックスからフロアブルレジンが漏れないだけでなく、積層充填後の上部鼓形空隙の形態付与も非常に行いやすい。図3フロアブルレジンデントクラフトファインフロー。DE間、食片圧入による痛み。齲窩の開拡。図4図5図6オペレーザー1W CWミラーテクニック、フリーエナメルが明確化されているのに注目。窩洞内にファインフロー(A2)を積層充填。窩洞内にファインフロー(A2)を積層充填。図7図8形態修正、研磨後。左:術前、右:術後レントゲン写真。