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エクセラスマート3Dでの診査・診断患者満足度を高めるCBCT活用法梅村匠うめむら歯科医院/東京都江戸川区開業歯科用CTは従来、主にインプラントや口腔外科処置の診断に使われていた。しかし最図1エクセラスマート3D近は開発が進み低被曝で高解像度になってきたため、歯周病や根管治療における診断などにも使われるようになってきている。当院で昨年10月に導入したCBCT(エクセラスマート3D)も新しい技術が結集されているので、より正確な診断が可能である。画像診断には一般的にレントゲンが使用されるが、実際には立体の状態を平面に投影して診ることになるので、ある程度限界がある。ところがCTで診てみると今まで見えていなかった病変が見つかったり、根尖病変や歯周病などで失われた骨を立体的に捉えることができるので、より正確な診断ができ治療を効率よく進めることができる。昨今、インプラントに対する一連のマスコミ報道やインプラント周囲炎の増加に伴い抜歯基準に対する見直しが患者側からも歯科医師側からも起きている。そのような状況の中で患者の歯科医療に対する見方もよりシビアになってきている。ある意味「本物」を求めていると言っても良いだろう。歯科治療の大まかな流れは「診査・診断」コンサルテーション他院でレントゲンでの説明を受け抜歯と言われたが、できたら歯を残したいというご希望がありセカンドオピニオンを求めて来院。図2:通常のレントゲンによる説明では、歯周病による骨吸収の存在を伝えることはできるが多くの場合、患者にとってイメージすることが難しい。図3:ボリュームレンダリング像(以下VR像)による説明で骨吸収の状態を容易にイメージすることができ、抜歯の必要性をご理解頂いた。3D画像による十分な説明の結果、信頼を得ることができ抜歯とインプラントブリッジの治療計画に同意して頂いた。3D画像は患者とインフォームドコンセントの確立を容易にする。ぺリオ歯周病の自覚はなかったがCBCTによる説明により積極的治療介入に同意して頂いた。図4:デンタルでは根分岐部病変の存在は確認できるが、詳細を把握することはできない。図6:実際にフラップを開いてみると事前に予測した通りであることがわかる。図5:3次元的に骨吸収の状態を把握することができるので、再生療法の難易度や適応症であるかどうかを事前に把握することができる。