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ガッタパーチャポイントの適合性を考察する側方加圧根管充填を確実に行うためにその4―システム化根管充填の要点;アクセサリーポイントの使い分け―森川公博奥羽大学歯学部非常勤講師/会津若松市開業はじめに保険診療で、根管充填の加圧加算を算定するには、術後デンタルX線写真撮影は必須条件である。写真上で根管の填塞状況を確認して、初めて算定が可能というものである。従って、このとき明らかに死腔が存在しているような場合に、「加圧根管充填」はどうだろうか。特に歯科用CTが導入された今となっては、根管充填の不備は一目瞭然であろう。そしてこのことが治療の予後に影響することは、前回までにも話してきたことである。しかし、これまで側方加圧根管充填においてはシステム化された材料がなく、アクセサリーポイントの選択は、まったくと言っていいほど個人の好みによったものか、手探り状態での試行錯誤によったものであったと思われる。前回の第3報1)で、根管深部まで挿入可能なNi-Tiスプレッダーとスプレッダー挿入後のスペースに合ったメタバイオメド社製ガッタパーチャアクセサリーポイントの登場で、両者の組み合わせによって、ようやくシステム化された根管充填法が容易に可能となったことについて述べた。これまでスプレッダーの形態に合致したアクセサリーポイントがないという点については、以前より問題提起されてきたはずであるにも関わらず、どうして製品として整備されてなかったのだろうか?今回からは、このことがようやく解決されたことで、いかに診療室で術式を確立させていくかについての要点を具体的に示していきたい。スプレッダーの選択とアクセサリーポイントの基本の組み合わせ本システムによる根管充填法1-3)は、基本的にこれまでの側方加圧根管充填法と何ら変わるところはない。ただ大きく異なるのは、使用するNi-Tiスプレッダーの種類によって、選択するアクセサリーポイントが決まってくることである。従って、スプレッダーかアクセサリーポイントのいずれかが規格を外れれば、本術式は成り立たない。さらに適切な根管形成2)がなされていることも前提条件である。スプレッダーの選択は、根管拡大号数の目安として、♯35以下の場合はREEND11T、♯40以上でかつ拡大した根管のテーパーが大きいときにREEN4SPを選択していけば効率的である。先の3報で示した通り、Ni-TiスプレッダーREENMA5730・REEND11Tに対しては、第1選択のアクセサリーポイントはJ-FM(細中)である。REEN4SPに対しては、同様にJ-M図1●3種類のNi-Tiスプレッダーの各寸法とテーパーNi-TiスプレッダーREEND11T(細)D 1D 16全長テーパーNi-Tiスプレッダー30REENMA5730Ni-TiスプレッダーREEND11T(細)Ni-Tiスプレッダー30REENMA57300.25mm0.28mm0.86mm0.87mm21mm30mm0.0380.037Ni-TiスプレッダーREEN4SP(太)Ni-TiスプレッダーREEN4SP(太)0.28mm1.14mm21mm0.0543種類のNi-TiスプレッダーD0がスプレッダーの先端の径、D1は同1mmの径、D 16は同16mmの径を表わす図2ガッタパーチャポイントアクセサリー●アクセサリーポイントの規格Length 26mm以下16mm15mm14mm10mm3mm商品名TAPER率(%)ガッタパーチャポイントアクセサリーJ-FS(細小)J-FM(細中)J-FL(細大)J-S(小)J-M(中)J-L(大)0.0200.0370.0270.0230.0600.030長さ172125152126D1:先端0.240.170.200.230.170.24D2:先端3mm0.300.280.280.300.350.33(単位:mm)D3※0.560.760.620.621.150.73左:アクセサリーJ-S(小)右:アクセサリーJ-FM(細中)D3D3D2D1J-LM(太中)J-XL(極太)0.0670.06021260.110.311.170.270.451.25※D3 J-FS、J-S:先端から10mm、その他16mm