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精度の高い補綴修復処置を求める上で、マージン部歯周組織からの歯肉溝滲出液や出血のコントロールは必須である。歯肉からの滲出液や出血は不明瞭な術野になるだけでなく、精密な印象採得や直接修復、間接修復問わず接着強度の低下にもつながる。従来、出血のコントロールはボスミン0.1%外溶液を含んだ綿球圧迫止血や歯冠乳頭への浸潤麻酔などにて対処してきたが、ボスミン液はマージン部に停まりにくく、また圧迫止血法はチェアータイムをかなり要していた。浸潤麻酔による止血は刺入点から出血してくるなどの問題点も回避できなかった。このクイックスタットFSは粘度が高く、ゲル状でマージン部に貯留するため、より操作性が良く、専用のブラシを創部に刷り込むことで確実に、かつ短時間で止血、滲出液のコントロールが可能となった。使用方法については、症例を通して説明を加えていく。図7ダブルコード圧排時には1図8ダブルコード圧排時には2ダブルコードを圧排する際に、あらかじめ圧排糸にクイックスタットFSをしみこませておくことで、圧排時の出血や滲出液のコントロールが可能となる。クイックスタットFSを染み込ませた圧排糸シュアコード。図9ダブルコード圧排時には3図10ダブルコード圧排時には4専用の圧排器具で圧排していく。この時点で必要であれば、再度ブラシ付きのクイックスタットFSにて、出血と滲出液をコントロールしていく。図11ダブルコード圧排時には5図12ダブルコード圧排時には6専用の圧排糸、圧排器具、クイックスタットFSを用いて、ダブルコードを圧排することで、非常にスムーズに圧排が可能となる(別症例)。明確なマージンラインが得られた。