Dental Products News200

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による噴霧や拭掃を行う行為は、作業者への吸入毒性の問題などから禁止事項に挙げられています。インプラント手術に使用する器材や外科用器材・スケーラー・切削器材・リーマーファイル・探針など(表2)クリティカルに分類される器材は、滅菌処理が必要となります。歯科で一般的に行われる滅菌方法の中で、高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)は、操作性が高く残留毒性が少ないことから、耐熱性など滅菌条件が適う器材には最も有効な方法と言えるでしょう。洗浄が完了した器材は、包装を施し、定められた滅菌の温度と時間を厳守し、滅菌を行います。滅菌が完了した器材は、滅菌バッグに破損などが見られないことを確認し、清潔な場所(湿り気がなく、直射日光の当たらない、埃のたからない場所)で保管します。滅菌バッグに汚れや破損が見られる場合、器材を滅菌バッグごと落下させた場合などは、すみやかに再洗浄、再包装、再滅菌を行わなければなりません。(*これらの洗浄、消毒、滅菌の作業を行う医療従事者は、マスク、キャップ、ゴーグル、手袋、ディスポーサブル・エプロンといった個人防護具を着用します。)器材を適切に、洗浄、消毒、滅菌処理することにより、患者、医療従事者の双方が安全に円滑に治療を進めることができるのではないでしょうか。参考文献1.CDC.Guigeline for Disinfection and Sterilization in HealthcareFacilities 2008.(PDF)2.歯科医療現場における感染制御のためのCDCガイドラインMCメディカ出版:田口正博、西原達次、吉田俊介、小林寛伊(翻訳)3.新版消毒と滅菌のガイドラインへるす出版:小林寛伊、大久保憲、尾家重治(編集)表2滅菌を施す必要のある器材の一例滅菌を施す必要のある器材滅菌後の状態