Dental Products News200

Dental Products News200 page 24/28

電子ブックを開く

このページは Dental Products News200 の電子ブックに掲載されている24ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
Dental Products News200

当院の感染予防対策第3回消毒でよいもの。滅菌が必要なもの。?その2?山口千緒里日本医療機器学会認定第2種滅菌技士/歯科衛生士/ブローネマルクオッセオインテグレイションセンター勤務小宮山彌太郎ブローネマルクオッセオインテグレイションセンター/東京都千代田区開業洗浄のできない器材やユニット、ハンドルなどは、あらかじめラップフィルムによる防護を施し、患者毎の交換を行います(図1)。同様に洗浄の困難なディスポーサブル製品も患者毎に廃棄し、新しいものと交換します(図2)。洗浄を終えた器材は、消毒、滅菌工程へと移ります。歯科で使用する器材においてはセミクリティカルに分類される器材(ハンドピース、歯科用ミラー、咬合紙ホルダー、印象用トレーなど)(図3)であっても、耐熱性など材質に問題があるものを除き、加熱滅菌を施すことが望ましいと考えます。材質上、加熱滅菌ができないもの(プラスティック製のバイトブロックなど)は、高、中水準消毒(表1)を施しますが、薬剤の残留がないよう十分なすすぎを忘れないようにしなければなりません。また、環境表面(床、壁、スイッチ、ユニット、手術室、ドアノブなど)に対して高水準消毒薬図1図2洗浄できない器材、ユニットの対応ディスポーサブル製品の一例洗浄が困難な器材やユニットの各種スイッチ、ハンドル(ライト、ユニット、サクション、モーター部分など)は、あらかじめラップやフィルムで防護し、患者毎に交換する。ディスポーサブル器材については、患者毎に廃棄し交換する。*歯ブラシなどは、使用した患者専用に保管するか、患者に毎回持参していただく。図3表1加熱滅菌が望ましいセミクリティカル器材の一例消毒について分類定義代表的な薬剤高水準消毒多量の芽胞を除く全ての微生物を死滅させる・過酢酸(5分)・グルタラール(30~60分)・フタラール(5分以上)・熱水消毒(80℃・10分)(W D※:93℃・10分)中水準消毒芽胞を除く細菌(結核菌、栄養型細菌など)、ほとんどのウイルスや真菌を死滅させる・次亜塩素酸ナトリウム・エタノール・ポピドンヨード・オキシドール歯科で使用するセミクリティカルに分類される器材は、耐熱性などの問題がない場合、加熱滅菌を施すことが望ましい。*材質上やむをえず薬剤消毒を行う場合には、薬剤の残留に注意し、十分なすすぎを行う。低水準消毒ほとんどの細菌、真菌、一部のウイルスを死滅させるが、結核菌、芽胞は死滅させない・第四級アンモニウム塩・クロルヘキシジングルコンサン塩・両性界面活性剤※WD:ウォッシャーディスインフェクター