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歯面コーティング材ICON(アイコン)の使い方歯科矯正医院における脱灰部分への対応ICO坂本紗有見歯科医師/銀座並木通り坂本矯正歯科クリニック開業土屋和子歯科衛生士/スマイルケアカリエスハイリスク患者への対応歯科矯正医院にのみならず、脱灰部分の治療には頭を悩ませることが多い。当医院では、治療中の脱灰発生を予防することに成功しているが、治療前にすでに脱灰のある患者に対しての進行予防に日々奮闘している。治療前のカリエスリスク検査に基づいたセルフケア(ソニッケアー、補助ブラシ、エアーフロス、フッ化物使用、キシリトール摂取、生活習慣改善等)を徹底し、新たな脱灰を発生させないこと、現脱灰が進行し形成・充填に至らないように矯正治療中の予防を充実させている。しかしながらすでに脱灰のある患者になぜ、脱灰をしたのかということを十分に説明し、プラークコントロールの重要性を歯面染色(プラークサーチ)等などにより目で確認しても、認識が高まり、生活習慣をガラッと変える(改めさせる)ことや、脱灰を進行させないようにするための気づきの指導をすることが非常に難しいと感じる。しかも現状としてこれらのカリエス進行予防や対処は、セルフケアでのフッ化物やミネラルペーストなどの使用、医院での高濃度フッ化物の塗布、フッ化物徐放性レジン系セメントでの封鎖等の他に適切な方法がない。カリエスハイリスクの患者にブラケットを装着することは非常に不安が残る。そこで、上記の問題を解決できる1つの手法を供覧する。ICON(アイコン)の使い方ドイツDMG社製低粘度光重合型レジン歯面コーティング剤「ICON」(図1)による脱灰部分の封鎖であり、唇側面と隣接面に対応可能である(図2~5)。図1アイコン図2作用図3作用歯面コーティング剤「ICON(アイコン)」。酸によるエナメル質の脱灰。エナメル質の補強により酸をブロックしミネラル放出を防止。図4歯面用チップ図5隣接面用チップ図6術前歯面用チップ(アイコン・エッチ、アイコン・インフィルトラント塗布用)。隣接面用チップ(アイコン・エッチ、アイコン・インフィルトラント塗布用)。塗布前(術前)脱灰。図7術前ホームケア図8術前ホームケア図9術前クリーニング歯頸部の徹底した歯肉ケアにより出血、腫れの改善指導。エアーフロスによる隣接面ケア。術前クリーニング(SUSブラシによるプラーク除去)。