Dental Products News199 page 12/28

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Dental Products News199

D r.K OJIMA’S VoiceVol.20TKロングバーの使い方ー機械・器材を知り、うまく使った歯内療法ーTKロングバーを使う。小嶋壽東京都中央区開業TKロングバーTKロングバーの特徴T Kロングバーを使う前にTKロングバーが世に出て、かれこれ3 0年になる。こんなに長いこと歯科臨床の中で使われている歯科器材も少ないと思う。歯内療法ではそれだけ多くの先生が、ああでもない、こうでもないと、苦心されていてもなかなか光がさしてこないからなのであろうか。今回は、そのTKロングバーの考え方と、正しい使い方を紹介したい。基本的にTKロングバーは、歯内療法をより簡単にするために考えられたバーである。歯冠部から根管湾曲部までの方向が、すべての歯内療法をより難しくしているという場所を取り除くためには、先がツルツルでダイヤの付いてないバーを使い、根管内ポスト除去や第4根管探索への対応では、先端までダイヤの付いたバーを使う。TKロングバーは細い根管内壁の切削で使用することが多く、注水して冷やすことが大変大切なこととなる。そのため、回転数をなるべく抑え注水量を多くする必要がある。等速コントラにFGヘッドを付け、毎分6,000回転で使っているが、回転メモリーが無い場合、ロングバーへの注水がまっすぐ水滴として前に飛ぶ回転範囲を選ぶ。図１TKロングバーセットは先にダイヤの付いたものが26mm、27mm、28mm、先にダイヤの付いてないものが29mm、32mm、37mmで7本組。図２先にダイヤの無いバーでは、テーパー状が3本、ビヤダル型が1本。図３ビヤダル型のバーは全身29mm先からダイヤの付け根までは15mm。K3TF図４先にダイヤの付いたバーは27mm、28mm、29mmで、ダイヤの長さは12mm。図５29mmではバーの先からダイヤの長さが15mm、32mmと37mmはダイヤ部分が18mm。図６TKロングバーのダイヤの先端幅をメジャーリングディバイスで測る。0.12テーパー0.730.610.490.37→0.25図７ダイヤの付いている最先端で測る。これがNiTiファイルのテーパー度と同調する。図８ダイヤ部分の先端幅は、0.5mm。これはオリフィスオープナー0.12テーパーの先から3mmで0.49、4mmで0.61mmなので十分入る。図９TFファイルの先は0.25、1mm上がるごとに0.37、0.49、0.61、0.73となる。