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新しいNi-Tiファイル「K3 XF」の実力を検証するK3X Fを用いた私の臨床牛窪敏博U′Zデンタルクリック?大阪府東大阪市開業第4世代のロータリーファイルとして、K 3ファイルの後継機種となるこのK3 XFが発売された。先行販売されているTFファイルと同様のR相を用いたニッケルチタンロータリーファイルであるが、基本設計はK 3と同じであり、3つのラジアルランドと2つのリリーフエリアを有しており、刃部と根管内壁の接触関係はポジティブレイクアングルとなっている。またコア部はVariable Core Diameter 1)であるためストロングチップであり、先端部での柔軟性はTFファイルには劣るものの以前のK 3ファイルからはかなり改善された。そこで筆者は、今までのクラウンダウン形成のような手順で用いることはせずに、K3 XFの特性を利用したフルレングステクニック2)を用いた形成を行っている。.06テーパー、.04テーパー、.02テーパーの3種類を適材適所に使用し湾曲根管にも応用している。.02テーパーのファイルを主体に用いると接触面積が多く破折に繋がる。.06テーパーを全て用いると根管2/3の部分から根尖部1/3の領域が過剰に切削される恐れがある。根尖部の図1K3 XFの特徴図2図3図4リリーフラジアルランドポジティブレイクアングルラジアルランド31度43度非切削性の先端:先端が丸められているため安全に形成が進められる。リリーフラジアルランドとリリーフ:3つのラジアルランドと2つのリリーフエリア。ポジティブレイクアングル:根管内壁を鉋がけのように切削する。可変螺旋角:末端部の螺旋角が先端部より大きくなっているので根管への食い込みが少なく、切削粉を効率よく歯冠側へ運び出す。また目詰まりによるファイル破折を防止する。図5ネゴシエーション図6作業長決定図7グライドパス根管の湾曲の程度や根管長のおおよその計測、そして穿通性を確認する。#15Kファイルにて予備拡大を行い、次に使用するNi-Tiファイルの破折リスク軽減のためにも重要。図8K3 XFファイルパッケージとファイル.04#25.06#25.04#35.04#40フルレングステクニックで用いるK3 XFファイル。