Dental Products News198

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リベース床の適合このように吸着をもてる床外形ができたなら、その後はリベースですが、リベース前に床に均等に咬合圧が加わるように、上下顎臼歯部の咬合を整えます。リベースですが、私は下顎から先に行い、上顎の場合は少し流動性の良いP/W混合比にして行います。そして上顎のリベースの際、9割方口腔内に入れたら、後は中心位に誘導して咬ませ、口蓋にオーバーフローした材料を術者が指で取り除いておきます。リリーフおよび咬合調整これで適合の非常に良い義歯ができたわけですが、顎舌骨筋線や骨鋭縁、オトガイ孔など、新義歯作製の時にはリリーフをする場所をラウンドバーなどで削合しておきます。先ほどの概略調整でリベースしていますので、今度は咬める義歯にするための咬合調整を行います。まず、上顎舌側咬頭が下顎の小窩裂溝の連なる線に咬合するように調整します。その場合、もしも舌側咬頭が咬耗したり、アンチモンソン的な形態ならば、調整という削合ではなく、上顎舌側咬頭にレジンを盛り上げるなどして側方運動した時に、上顎舌側咬頭が有効に使えるような形を作ります。このような形態修正も行った上で、タッピング、側方運動と患者さんの顎運動に合わせ、なおかつ上顎義歯が左右にぶれない調整をした上で、研磨の後、テストフードに入ります。図6図7新鮮面を出し、ニューソフトコートを塗布する(別症例)。ペリモールドを少し硬めに練る。シリンジから直接必要箇所に盛り足していく(別症例)。辺縁封鎖をさせるための辺縁形態を作る。図8図9図10辺縁の外形を口腔内で作製適合試験材にてデンチャースペースを絞り込む。形態修正図11図12ペリモールドでのリベース後できあがった義歯を装着し、テストフードで「食べられる義歯」かどうかを確認する。