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当院の感染予防対策第1回グローブ、マスクの選択(自分を守るために)山口千緒里小宮山彌太郎ブローネマルクオッセオインテグレイションセンター/東京都千代田区開業日本医療機器学会認定第2種滅菌技士/歯科衛生士/ブローネマルクオッセオインテグレイションセンター勤務平成19年の医療法改正以降、一般の歯科医院でも医療安全管理体制の構築が義務付けられました。厚生労働省通知(平成23年6月17日医政指発0617第1号)では、以下の文章が記されています。「医療機関などにおける院内感染対策について」(抜粋)感染防止の基本として、例えば手袋、ガウン、マスクなどの個人用防護具を、感染性物質に接する可能性に応じて適切に配備し、医療従事者にその使用方法を正しく周知したうえで、標準予防策(全ての患者に対して感染予防のために行う予防策のことを指し、手洗い、手袋やマスクの着用が含まれる。)を実施するとともに、必要に応じ、院内部門や、対象患者及び対象病原微生物などの特性に対応した感染経路別予防策(空気予防策、飛沫予防策、接触予防策)を実施すること。また、易感染患者を防護する環境整備に努めること。しかしながら、日本歯科医師会会員を対象に日本歯科医学会が行った調査によると、診療時の手袋を「全ての症例で使用し、患者毎に交換している」と回答したのはわずか34.7%にとどまり、「患者毎には換えない」「症例に応じて使用する」「使用しない」という回答が64.8%にものぼっています(平成24年7月3日日本歯科新聞社記事抜粋)(図1)。TVやインターネットなど、情報を入手するの図1診療時の手袋手袋はしない4.0%無回答0.4%(n=452)図2診療時の院内感染予防の準備図3手袋のサイズ23.9%34.7%症例に応じて使用している36.9%全ての症例で使用し患者毎に交換している全ての症例で使用しているが患者毎に交換しているわけではない「全ての症例で使用し、患者毎に交換している」は、わずか34.7%(平成24年7月3日日本歯科新聞より)図4手袋のピンホール検査診療時にはマスク、手袋、ゴーグル(またはフェイスシールド付マスク)を着用する。手袋はサイズの合ったものを選択する。*医療従事者もしくは患者にラテックスアレルギーがある場合にはアレルギー対応手袋を着用。図5使用後の手袋の処分方法アンセル社製の手袋は、同社製独自の厳しい品質管理を行っており、最終出荷試験は、JIS規格を上回る検査基準である。(JIS規格1.5に対し、ピンホール基準AQL1.0。)使用後の手袋は、素手で表面を触ることなく表面が内側に入るように外す。血液等が付着している場合には感染性廃棄物専用容器に入れ廃棄する。図6診療後の手の洗浄図7手の洗浄方法診療後、手袋を外した後には、必ず衛生手洗いを行う。手指用洗浄剤で手洗いの後、ペーパータオルで水分を拭き取り、手指消毒用アルコール製剤を擦り込む。手首を含め十分に洗浄を行う。手洗い後には、手荒れ対策として、こまめにクリームなどを使用する。