Dental Products News197

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を用いて患者さんにホームケアを行って頂いた。創面の治癒は至って良好で、何よりも創面にブラシを当てるのを怖がっている患者さんの反応が良かった。ソニッケアーの試用期間中、特定の患者さんにブラシを差し上げ、歯肉の状態を観察した。当院でのPTCで用いた際ほぼ100%の患者さんから『今クリーニングに使っていたブラシは?』と質問され、清掃したくても創面を傷付けそうで怖くて触れることができないという患者さんに有用だと実感し、また6月の発売から患者さんの需要が爆発的に増えている。具体的にはヒーリングアバットメントの周囲歯肉(図2・3)はブラシと歯肉の接触表面積が広くなるため、センシティブモードにてアプローチ。周囲組織がしっかりと角化してきたらそのままクリーンモード。ボーンアンカードブリッジ基底部(図4-2・5・6)は毛先を挿入しにくく、擦過傷を起こしやすいので歯石やプラークが沈着していることが多いのだが、このブラシだと軟毛かつブラシヘッドが小さいので基底部に毛先を滑り込ませやすく、清掃性が高い(図4-3)。また、軟組織へのダメージが少ないように思う。これもセンシティブモードやクリーンモードにて基底部に挿入してから電動音波ブラシのスイッチをonするように指導し、その挿入の方向などh o w toはCBCT(図7)や模型(図8-1・8-2)からその形態を我々歯科衛生士が把握してTBIする。CBCTなどの設備がない医院では、パントモ(図4-1)や模型などからよくその立体像を把握しTBIの参考にする。結果としてカンチレバー基底部のPC向上にもつながった。プロビジョナルから最終補綴物装着(図9-1、9-2は最終補綴装着後)、その後の周囲歯肉には通常のクリーンモードにてケアして頂く。プロビジョナルから最終補綴物までは歯頚ラインを綺麗に整えたいので、過剰なブラッシングをさけるためにも引き続きセンシティブブラシを用いるのも良いと思う。というのも、ダイアモンドクリーンのスタンダードブラシの中央部はやや硬く、ソニッケアー愛用の患者さんから少し硬いという声を頂いているので、センシティブブラシミニの使用のほうが良いのではないかと考えさせられている。マルチユニットアバットメントの周囲なども、毛先が柔らかくしなるのでアバットメントの形状にフィットしブラシを当てやすいように思う。色々な種類の音波歯ブラシが市場にでているが、ソニッケアーのセンシティブブラシミニはインプラント周囲を含め軟毛が故の清掃力低下を著しく回避でき、天然歯と補綴物が混在する口腔内に応用でき、非常に有用だと思う。また外科処置後の脆弱な歯周組織周囲への応用もできるだろう(図10~12)。長期的にどうか判断する頃には医療はさらに進歩し新製品が出てくる。常にEBMや理論を組み立て、良いものは歯科衛生士としての知識をもとにすぐに応用していくことが大事だと考えると共に、その経過を観察することも重要である。図4-2図4-3図5図6フルマウス症例。ボーンアンカードブリッジ基底部にも使用しやすい。下顎前歯相当部ボンアンカードブリッジ基底部に患者さんにブラシを当ててもらった。しっかり入り、痛みや刺激も少ないとのこと。下顎の上部構造の基底部が歯肉とタイトな場合、歯石の沈着がみられる。上部構造と歯肉が接触している部分の清掃はセンシティブモードにてブラッシングしてもらう。図9-2図10図11図12#22セメントリテインの上部構造にアプローチ。天然歯にも同様に応用できる。ベニアグラフトの手術の後、天然隣在歯の清掃は手術の創面に近いため不安を抱く患者さんが多い。センシティブブラシミニなら接触面積が狭いので活用できる。医院にて上部構造を外した際のPTCにもセンシティブブラシミニを活用できる。歯肉と補綴物の隙間には、センシティブブラシミニだと軟毛で、ヘッドが小さいと安心して清掃できる。