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新しいNi-Tiファイル「K3 XF」を使用する安全で、スピーディーな根管形成と高速根管充填を保険診療の中でどう行うか?喜多詰規雄喜多詰歯科医院?千葉県千葉市開業今回、新発売されたK3 XFを試用する機会を得られたのでレポートします。私の診療形態は保険診療を主体としています。発売以来約10年間「K3を根管形成に使用し、システムBによる根充を行う」この組み合わせにより、歯内療法にかかる時間の大幅な短縮と予知性の向上を実現することができました。Ni-Tiファイルを保険診療に使うことはランニングコストがネックになりますが、K3の耐久性の高さが、保険診療におけるNi-Tiファイルの使用を可能にしていました。K3 XFに使われているR相Ni-Tiは、従来のNi-Tiに比べ耐久性と柔軟性が向上しています。耐久性の向上は、より安全な拡大とランニングコストの低下を実現し、柔軟性の向上は湾曲に対する追従性が上がり根尖孔の変位(トランスポーテーション)及び根尖部のマイクロクラックの防止に寄与できるものと考えられます。従来Ni-Tiファイルの各製品の特長は、ファイルの形態によるものでしたが、今後はその材質も注目点になると考えます。R相Ni-Tiファイルは、2年前にねじり加工図1図2K3 XFラジアルランドTFK3 XF今回新発売されたK3 XFファイルは、R相でありながら、ファイル断面がK3という特徴を持つ。左がK3 XF、右がTFファイル。ラジアルランドはファイルを根管の湾曲に沿うように誘導する。図4図5図6▲LAアクセスバーLAアクセスバー・ゲーツドリルによる根管上部拡大後。近心根は2根管であった。ジャスティⅢにて根管長測定。ここまでの洗浄液は電気伝導性を抑えるためH2O2。K3 XF、NO.25/0.10テーパーから0.06までNaOClとEDTAの交互洗浄下のブラッシングモーション。図7図8図9システムBにて根充。K3 X Fにより根管がスムーズになっているために、ポイントも入れやすい。術前:近心根は狭窄しオルフィス部に湾曲が見られる。術中:根管上部分拡大後のレントゲン。