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感染根管処置を行う際、二次的な細菌感染への対策として、まずはじめにカリエスを除去し、隔壁やテンポラリークラウンの作製を行うことが大切だと考えている。その後にガッタパーチャの除去を行うが、変性して硬くなっている場合やレジン系シーラーが使用されている等、悪条件であることも多い。これらの除去には手間がかかり、また一筋縄ではいかないことも多々ある。しかし、この処置が終わらなければ起炎物質の除去という本来の目的を達成することは不可能なため、避けて通ることはできない。ガッタパーチャ除去の方法として、機械的な方法や薬剤を用いる方法、また熱を用いる方法などが挙げられるが、残念ながらどの方法も完全ではなく、状況により数種類の方法を組み合わせているのが実状である。今回オプションの一つとして、他の除去用インスツルメントにはない特徴を持つGPXを紹介させていただきたい。皆様の臨床の一助になれば幸いである。図4図5図6先端はノンカッティングエッジのため、回転切削器具でありながらパーフォレーション等の危険性は少ない。図10回転により発生する摩擦熱でガッタパーチャが溶け、削片はフルート(溝)を伝って歯冠側へ排出される。図11#25#35#50ある程度の湾曲追従性は持つが、当然太くなるにつれて直進しやすくなるので注意が必要である。この模型では#50は湾曲に追従できなかった。図12完成した隔壁。根管治療終了後、そのまま築造体の一部に流用できるよう、支台築造用コンポジットレジンで作製した。図16メタルコアを除去後隔壁を接着し、チャンバーオープンまで済んだ状態。歯冠形態を回復しておくとクランプもかけやすく、また仮封材の厚みも十分確保できる。図17GPXを使用している状態。必ずフェザータッチで使用し、また無理に押し込まないことが重要である。図18今回の場合、ファイル先端にガッタパーチャが巻き付いてきて除去することができた。除去状態確認のためのデンタルレントゲン写真。ジロソニックプラスを用い、サブソニック振動によるキャビテーションで徹底的な洗浄を行う。図21ファイル試適時のレントゲン撮影は、コンピュレイのようなCCD/C-MOSタイプの方が便利である。ファイル試適時のデンタルレントゲン写真。垂直加圧法による根管充填を行った。今後グラスファイバーを併用したレジン支台築造に移行する予定。