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概要

Dental Next Action 7

7 65歳以上の健康な高齢者(約3,500人を調査)8急性心不全で入院した75歳以上の男女(117人)残った歯の数(0/1-9/10-19/20+)01.3倍1.2倍1.4倍1.5倍6ヶ月以内に死亡69%43%26%0 1 2 3 4所属組織サポートしてくれる人数0人1人2人以上Takeuchi et al. Plos One 2012, 8:4; e61741Berkman LF, Leo-Summers L, Horwitz RI. (1992) Ann Intern Med. 117:12;1003-9.65歳以上の健康で残存歯数が多い高齢者は、地域で「自治会」「趣味の会」など4つ以上に所属し、コミュニティを持っていることと報告されている。同じ病院、同じ医師、同じ治療を施した患者の死亡率を比較したところ、お見舞いに訪れた人数によって死亡率が変わったという報告。「人とのつながり」が死亡率にも関与されると推察される。9長生きの要因10年をステキに重ねる支援つながりがあるタバコを吸わないお酒を飲み過ぎない予防/元気たとえばつながりたとえば年をステキに重ねる支援体を動かす太りすぎない治療たとえば医食農連携0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6歯(専門)生活(総合)Holt-Lunstad J, Smith TB, Layton JB (2010) PLoS Med 7(7): e1000316. doi:10.1371/journal.pmed.1000316長生きの最も高い要因として、「つながりがあること」が報告されている。「孤独」は、タバコよりもリスクが高いと言える。口腔だけの歯科をさらに「生活における予防に拡大する」という視点を持つと、「年をステキに重ねる支援」が考えられないだろうか?11老いへのイメージをポジティブに捉える(660名の男女を23年間追跡したデータ)12若い時の苦労が、苦労を乗り越える糧になる7.5年イスラエルのハイファ大学2013年7月、ユダヤ人55,220人を対象にした研究でネガティブポジティブ老いへのイメージホロコースト生還者は未経験者に比べて平均6.5ヶ月寿命が長いことを報告。Levy et al. Journal of Personality and Social Psychology. 2002:83;261?270.老いへのイメージをポジティブに捉えられるか重要。「来年、再来年どのような楽しみがあるのか?」によって寿命が変わるという報告。楽ばかりでも長生きにはならない。若い時に苦労やストレスを乗り越えた経験が、年をとってからの苦労を乗り越える糧となり、寿命を延ばすことが報告されている。まとめ歯科は「生命をまもる」重要な職業歯科衛生とは、歯という入り口から生(いのち)を衛(まもる)仕事で、歯科は「生命をまもる」重要な職業であり、さらに視野を拡げることで、国民の健康と寿命を延ばし、豊かに生きるお手伝いができると考えている。