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概要

Dental Next Action 7

人生100年時代における健康づくり石川善樹先生予防医学研究者/医学博士いまや人生100年時代と言われるようになった。それに伴い予防医学も「早死にしない」から「Well-being/いかに豊かに生きるか」へと焦点を移しつつある。これまで歯科は、歯という専門分野の中で特化されてきたが、今後は「食」「コミュニティ」「つながり」へとその分野を拡げ、健康づくりに大きな役割を担っていくと考えている。1世界の健康作りの潮流2歯科から発信する新しい分野予防/元気治療予防Well-being治療19世紀1980年前後現在歯(専門)生活(総合)19世紀は治療の時代。1980年頃から「予防」という概念となり、現在は「Well-being」(Well-満足の、being-本質)、いかに満足が得られる人生を送れるか、が世界の健康づくりの潮流となっている。これまでの歯科は、「治療」「口腔内」に留まってきたが、「人生100年」を踏まえると歯科から発信する新しい分野が見えてくるのではないだろうか?3生活における治療4日本人の食事が大きく変わった予防/元気治療たとえば医食農連携歯(専門)生活(総合)19 50055年450の摂400取350量を3001 25000と200した150と100きの50摂取0量1946比動物性脂肪総脂肪動物性タンパク質総タンパク質・エネルギー糖質・米1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995年度口腔だけの歯科をさらに「生活における治療に拡大する」という視点を持つと、例えば「医食農連携」がある。「フライパンで油を使って炒める調理法」は1955年以降に広まった。いわゆる西洋食(文明食)の普及で、日本人の食事が大きく変わったことで、疾病や体型なども変化していった。5ダイエットの本質6歯科における予防脂と糖予防/元気たとえばつながり旨み(昆布・鰹節)治療たとえば医食農連携歯(専門)生活(総合)「脂と糖」はアッパー系と言われ「摂れば摂るほど欲しくなる」食品。「うま味」はダウナー系と言われ「気分を落ち着かせる」作用がある。ダイエットの本質は、脂と糖にまみれた味覚を「うま味」に変えることである。口腔だけの歯科をさらに、「歯科における予防に拡大する」という視点を持つと、例えば「つながり」が考えられる。