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概要

Dental Next Action 7

8大唾液腺9小唾液腺耳下腺舌下腺顎下腺大唾液腺は唾液腺マッサージで増加されることができるが、大唾液腺からの唾液分泌量が多くてもドライマウスとなる患者も臨床的には多い。小唾液腺は、唾液の分泌量こそ大唾液腺の1/10だが、歯肉を除く口腔粘膜全体に広く分布している。10ドライマウスの診断11小唾液腺における味覚-唾液反射14121086420246810総唾液分泌量健常者204050ドライマウス患者14121086420246810小唾液分泌量健常者0.5 1.0ドライマウス患者30025020015010050うま味酸味甘み塩味苦味水1214(μL/cm2/min)1214(mL/10 min)02 6 10 14 18 22(分)Dry mouth is more strongly related to the minor salivary secretion than the major salivary secretionSatoh-Kuriwada, Sasano et al., Arch Oral Biol, 2012.ドライマウスの測定には小唾液腺の測定が重要である。12昆布だし唾液分泌促進法昆布だしで唾液分泌!昆布だしのうま味がUmami唾液分泌を促進します。Sasano et al. Current Pharmaceutical Design. 2014.唾液分泌量の増加としてレモンや梅干しなど酸味が有名だが、酸味は持続性にかける。うま味は、いつまでも唾液を出し続けることができる持続性がある。うま味は、こんぶ(グルタミン酸)、かつお(イノシン酸)、しいたけ(グアニル)などに含まれる。また、唾液にも少量のグルタミン酸が含まれていることが証明されている。13昆布だしによる指導を行った症例笹野高嗣教授東北大学病院口腔診断科科長笹野教授式唾液分泌促進法・おいしくない・口が渇く・食欲がない・痩せてきた・うま味がわかるようになり、食欲がでてきた。体重も増えた。唾液分泌量の増加とともにうま味感覚が回復した。<昆布だしの作り方>美味しい昆布だしをつくりましょう!30gの昆布を準備し一晩、500mLの水に浸すだけ!昆布だしは、1細かく刻みを2火にかける場合には沸騰させず3ペットボトルや水筒に入れて入れてください。中火で煮出してください。使用してください。75歳/女性唾液分泌量の増加に伴い、うま味感覚が回復してきた症例。14ウマミスイッチ30g500 mL《注意》昆布だしは2日以内に使いきってください。<昆布だしの使用方法>6ヶ月以上の継続した訓練をお勧めします。30秒間/1回10回/1日[2あきらめないで、まずは週間!お口の乾きを感じた時などに、昆布だしを口に含みます。なるべく長く口に含み、昆布だしの美味しさを味わうことによって、唾液が出るように訓練します(味覚-唾液反射)。《注意》飲用は推奨しておりません。特に、甲状腺の病気をお持ちの方は飲用をお控えください。[昆布だしを作り、唾液を出す「訓練」を行うことが重要と考えている。昆布だしは、1日10回以上、2週間程度で改善が自覚できる。そのまま半年程度継続して欲しいことを患者に指導している。(このポスターはヨシダホームページからダウンロード可能できます)簡単にうまみ成分を摂取したいと方には錠剤タイプでUmamiSwitchがある。アマゾンで入手できるため便利。梅エキスとグルタミン酸配合。まとめ歯科医院からの発信が重要!現在、味覚障害患者は、どの科を受診したら良いのかさえも判らないでいる。ドライマウス傾向かどうかを診査できる歯科医院で、味覚障害患者を発見し、アプローチすることは高齢者の全身の健康に寄与できると考えている。うま味が唾液分泌を促進し、味覚障害やドライマウスの治療に有効であることを是非、歯科医院から発信して欲しい。