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概要

Dental Next Action 4

5鼻呼吸の場合線毛や粘液で異物を濾過扁桃リンパ組織がさらに異物を防御口呼吸の場合副鼻腔で温められ加湿された空気が肺に入る鼻甲介乾いた冷たい空気が肺に入る鼻呼吸は、鼻の粘膜でウイルスや細菌・埃が体に入らないようフィルターをかけているが、口呼吸は、ダイレクトに細菌などが侵入してしまう。会話やマスクを装着していると口呼吸になりやすいため、歯科医療従事者も注意が必要。6あいうべ体操を行う7あいうべ口を大きく「あ~い~う~べ~」と動かします●できるだけ大げさに、声は少しでOK!マウスリープ●1セット4秒前後のゆっくりとした動作で!●1日30回(3分間)を目標にスタート!●あごに痛みのある場合は、「い~う~」でもOK!●就寝時にも鼻呼吸を促すよう「マウスリープ」を就寝時に唇の真ん中に貼って使用する。できない理由を一つずつつぶすことが重要。「体操をする時間がないのです」「難しくてできない」…あいうべ体操は、「たった4文字」「いつでもできる」「簡単にできる」のです。あいうべ体操を行うことで、低位舌の改善につながり、鼻呼吸を促せる。掌蹠膿疱症の患者さん。「一生治らない」と言われ、25年間悩み、常に手袋をされていたが、あいうべ体操を行うことで掌蹠膿疱症が改善された。歯科医院では、掌蹠膿疱症患者は、「メタルアレルギー」を診断されるケースも多い。まずは口呼吸を疑って欲しい。810扁桃病巣感染二次疾患と考えられている疾患●IgA腎症●急性糸球体腎炎(溶連菌感染後腎炎)●慢性糸球体腎炎●特発性腎出血腎臓●掌蹠膿疱症●乾癬●アレルギー性血管炎●多形性滲出性紅斑●結節性紅斑●アトピー性皮膚炎皮膚入院中の患者さん。あいうべ体操を実践してもらうことで、口腔内がうるおい、義歯の安定にもつながった。扁桃と二次疾患9●微熱●ブドウ膜炎●紫斑病●内リンパ水腫●肝炎・虫垂炎●その他の遠隔臓器その他の臓器自己免疫●慢性関節リウマチ●胸助鎖骨過形成症●筋炎・骨膜炎●アキレス腱炎IgA腎症根治治療ネットワークより引用。出典は形浦昭克、『扁桃-50のQ&A』南山堂就寝中も鼻呼吸を習慣づける。歯科医院でノベルティとして配布するのも一案。「呼吸」を考える歯科医院となれる。あいうべ体操だけ行っても健康にはならない。病巣疾患という考えを持ち、口腔をきれいにした上で、鼻呼吸を実践することが大切である。酸素を取り込む「呼吸」は人間にとって最も重要な機能である。アメリカでは「口を閉じると命が永らえる」という言葉がある。それだけ呼吸が寿命や病気と深く関わりがあるということである。是非、口を診る歯科医院だからこそ患者の健康に寄与して欲しいと願っている。03