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概要

DENTAL PRENEUR 2017 Summer

歯科用レーザーが臨床に活用されるようになって40年以上が経過するが、その間多くの開発、改善が行われ、現在においては高出力そして低侵襲な機器へと大きく進化を遂げてきた。開発当時は外科用機器として登場してきたが、現在においては日常歯科臨床全般に活用されるようになり、その用途は、カリエス治療、知覚過敏処置、歯内療法、歯周治療、補綴治療(Cr&Bridge、欠損補綴、義歯治療)そして口腔外科およびインプラント治療へと広範囲にそして多岐にわたる。またレーザー機器の種類も、炭酸ガスレーザー、Er:YAGレーザー、Nd:YAGレーザー、半導体レーザー等多種多様となってきており、それぞれに適した活用法が紹介されているようである。それらの中でもごく最近リリースされた、オペレーザーデュアルウェーブは高出力かつ低侵襲な炭酸ガスレーザーと半導体レーザーがオールインワンになった機器で日常歯科臨床における活用範囲が広いといえよう。そこで今回はオペレーザーデュアルウェーブの日常歯科臨床における活用法、特にインプラント周囲軟組織処置および歯周治療等への対応にフォーカスを当て、解説を加えていきたいと考えている。日常歯科臨床における歯科用レーザー機器の活用寺西 邦彦先生寺西歯科医院 院長東京都港区開業● カリエス治療 ● 知覚過敏● 歯内療法 ● 歯周治療● 補綴治療 ● Cr&Bridge ● 欠損補綴(義歯)● 口腔外科&インプラント治療日常臨床における炭酸ガスレーザーの活用抜歯窩への適応歯肉形成口腔前庭拡張Peri-Implantitisへの応用ネオスフィリオ照射時のポイント&テクニック円形スキャニングを選ぶか選ばないかインプラントヒーリングアバットメント上に増殖した軟組織のトリミングには、注水下で円形スキャニングを止め、除去したい軟組織のみを切除又は蒸散する。1注水下での切開のポイントインプラントオーバーデンチャーの維持に使用されていたロケーターアバットメント上に増殖した軟組織を除去するには、注水下で円形スキャナーを使うのが短時間で処置できる。その時の注意点が、部位に水溜りが出来ると切除しにくくなるので、バキュームによる水の吸引が必要となる。また円形スキャナーの回転スピードにより切開力が変わるので、早く切開したい時は、回転スピードを落とし、熱の蓄積をさせたくない時は、回転スピードを上げる。2フィステルへの照射のポイントフィステルを主訴とする患者の場合、通常は再根治又は抜歯の選択となるが、患者からの要望で症状緩和を目的とする場合には、レーザーを応用している。基本、フィステル内部を蒸散するようにファイバーチップを上下に動かし、一か所に熱が籠らないようにするのが重要なポイント。37