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概要

DENTAL PRENEUR 2017 Summer

炭酸ガスレーザーはそのほとんどを水に吸収される特性から、組織深部への影響が少なく、安全性の高いレーザーとして私の日常臨床になくてはならないものである。特に、再根管治療時に歯肉縁下う蝕への隔壁築造前処置として歯肉切除はほぼ毎日のように行っており、接着処置の非常に重要なサポートとなっている。また、小帯切除や歯肉切除のような小手術への使用だけでなく、遊離歯肉移植の際には受容床の形成、結合組織移植術の移植片の採取、オープンフラップデブライドメントの際の不良肉芽除去などへの応用も行っている。日々の臨床の中で、どのような場面で炭酸ガスレーザーを効果的に利用することが出来るかを常に念頭に置き診療に当たることにより、徐々に応用範囲は広がってきている。今後はHLLT作用による組織の蒸散だけでなく、LLLT作用による組織の活性化や骨再生を利用した歯周組織再生療法への適応に期待している。炭酸ガスレーザーを使用した質の高い日常臨床のための創意工夫三條 直哉先生三條歯科医院 院長東京都北区開業PRO出力を上げるのではなく、照射時間で調整軟組織の蒸散を行う際は、蒸散2のモードを使用する。改善照射や照射範囲が広い場合は、蒸散2モードではしっかりと組織の蒸散を行うためにかなり時間がかかってしまう。そのため、照射時間を4~10mSec の範囲で調整。出力を上げるのではないことに注意する。1蒸散した上皮を音波振動ブラシにて除去蒸散した組織は注水下の音波振動ブラシで除去蒸散した組織は、音波振動ブラシで注水下で擦過するときれいに除去することが出来る。歯面に黒点がついている場合は超音波スケーラーで除去する。2蒸散2で照射範囲をマーキング蒸散2モード照射時間8msecで全体の上皮を蒸散照射時のポイント&テクニックa ba b13