ブックタイトルマンフロット フォトサポート総合カタログ 2020.09

ページ
43/86

このページは マンフロット フォトサポート総合カタログ 2020.09 の電子ブックに掲載されている43ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

マンフロット フォトサポート総合カタログ 2020.09

VIDEO SUPPORTSビデオ雲台・三脚キットCBS(カウンターバランスシステム)は、マンフロットのビデオ雲台を他社製品と差別化している基本的な要素です。CBSの主たる機能は、雲台を前後にティルトさせたときにバランスがとれなくなり、雲台自体の重量によってビデオカメラがゆっくりと落ち込む動きをキャンセルします。CBSがあることで、撮影者は雲台のパンバーを軽くホールドするだけでカメラを精確にスムーズに動かすことができます。FDS(フリクションドラッグシステム)は、マンフロットのビデオ雲台と一脚全般に使用されているフルード摩擦を利用するシステムです。特別に開発されたカートリッジ内のフルードの動きが、ビデオ撮影者の手などから発生する不要な振動の伝達を防止します。固定式と可変式の2つのタイプのFDSがあります。可変式FDSは、撮影に使用しているビデオカメラの型式とスタイル、カメラ機材重量、気象条件及び温度に応じて加えられる摩擦レベルを制限・制御することができます。C.O.G(プレートからの重心高)とは、カメラ本体の全質量がかかる加重平均位置のことです。カメラのサイズによって、プレートからC.O.G.までの距離が長くなったり短くなったりします。軽量/コンパクトなカメラやHDSLRの方がプレートからC.O.G.までの距離が短く、大型のカメラほどプレートからC.O.G.までの距離が長くなります。ビデオ雲台の性能は、雲台の耐荷重に応じて、C.O.G.までの距離を変えて測定していますがマンフロットは基本的には C.O.G. 55mmを採用しています。注:直径100 mmのハーフボール雲台(509HD、526)にはC.O.G 125mmでの測定値も記載しております。55C.O.G.55C.O.G.4 kg 5 kg 7 kg2.4 kg 4 kg 0, 2.5, 5, 7.5 kg 0, 4.3, 8.6, 12.8 kg12 kg13.5 kg (@55mm)9 kg (@125mm)8 kg 12 kg0 - 8 kg 4 - 12 kg固定固定固定MVH500AHMVH500A(60mm)可変可変可変可変可変固定MVH502AHMVH502A(75mm)4段階504HD(75mm)4段階509HD(100mm)無段階無段階MVH608AH MVH612AH?MVH400AH?最大耐荷重カウンターバランス重量 (@55mm C.O.G.)カウンターバランスシステム(ハーフボールタイプ)(フラットタイプ)雲台単体フルードドラッグシステムさまざまなカメラサイズ・構成・用途に対応するフルードビデオ雲台のラインナップ。ビデオ雲台を選ぶ際に、「カウンターバランス重量」が重要なガイドラインとなります。カウンターバランスシステムは、カメラがティルト方向に重力で傾くのに対して反発力が働く機構で、撮影の快適性や安全性を高めます。手を離してもカメラが静止するのが理想的です。例えば502雲台(カウンターバランス重量4kg)は、4kgの機材を載せてティルトした場合に静止するよう設計されています。それより軽い機材だと反発しすぎて水平になり、重い機材だと反発力が不足しさらに傾いてしまいます。なお、マンフロットでは原則として機材の重心(C.O.G)がプレート面から55mmの高さでカウンターバランス重量を計測しており、重心が高いほどカウンターバランスが効く機材重量が下がります。雲台によっては、カウンターバランス力が何段階か切り替えられたり、無段階で調整できます。同じ雲台で軽い機材と重い機材を使い分ける場合に便利です。カウンターバランス力が多少不足していても、フルードドラッグシステムによる粘りとの併用で静止できたり、ゆっくり傾く程度にできる場合があります。カウンターバランスが強いほど、雲台は大きく重くなる傾向があります。仕様の数値だけでなく、撮影スタイルや実際の使用感も考慮して選ばれることをお勧めします。主要雲台モデル雲台の選び方とカウンターバランス42