ブックタイトルバリューゴルフ11月号 関東版

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概要

バリューゴルフ11月号 関東版

クに、大叩きにつながるミスを防げるかに直結するのです。 スライス矯正を臨むなら、逆療法の一つとしてドローボールを打つ練習を提案します。スライスに悩むゴルファーは、ダウンスイングでのクラブヘッドの振り遅れが主な原因です。にも関わらず、ドローボールを打とうとして極端にフェースターンさせるから、左へ大きく曲がるチーピンが飛び出すのです。あるいはインサイド・アウトのスイング軌道で振り抜く方法もありますが、厳密に言うなら手先に頼った打ち方でしかありません。 ドローボールを打つスイング軌道はインサイド・インが正解。体の正面からクラブを外さずにボールを捕らえてこそ、ボールコントロール(曲がり)を操れるのです。 スイングのイメージとしては腰の高さで左手親指が立った状態に保つこと。バックスイングとフォロースルーで左手親指を立たせればクラブシャフトが寝る(グリップ位置よりもクラブヘッドが下方に位置する)ことはありません。スイング中、左手親指が終始立った状態で振ってボールを捕らえてこそ、真の正統派ドローボールとなるのです。グリップ位置の動きだけで表現するなら、「V字」を描く。左手親指を立てた(上を向いた)ままクラブを縦に振り上げ、振り抜いたならフォロースルーでクラブは自然と高い位置に振り抜けて行きます。賢明な読者の皆さんなら、もうお解りでしょう。ドローボールは決して手先で打つのではなく、体のターンに連動してクラブを縦に振ることが最重要ポイントなのです。イラスト ◎太田 秀明 ドライバーショットの際、飛距離を完全無視し、両腰高さで左手親指を立てたままゆっくりとしたスピードで振り上げ、振り抜き、球筋にこだわってみてください。チーピンが出るのは手のこねりすぎ、スライスになるのは左手親指が寝ている証です。体のターンと腕の振りを同調させてボールを捕らえるようにしてみてください。このショットドリルが、ドローボールを打つ感覚だけでなく、スライスが飛び出す様々なスイング理由を教えてくれます。1978年3月10日生まれ、群馬県出身。私立前橋育英高校卒業後、ツアープロを目指して研修生となり、01年10月にツアープレーヤー転向。03年にツアーデビュー。06年マンシングウェアオープンKSBカップでツアー初優勝を飾り、同年には全英オープンにも出場。得意クラブはドライバーで、爆発力ある豪快なゴルフが魅力。16年は日本プロゴルフ選手権2位をはじめ、ベスト10入り6回を数え、賞金ランキング13位。ツアー通算6勝。17年は国内メジャー制覇、賞金王奪取の期待が集まっている。身長173センチ、体重76キロ。所属フリー。武藤 俊憲(むとう・としのり)11